“暫定”監督の座から抜け出せなかったマリノス木村浩吉監督
2009年11月7日発:横浜F・マリノスが木村浩吉監督との契約を解除したというニュースは、それほど大きな驚きではなかった。資金も乏しく、常に“中村俊輔の影”に苦しめられるという難しい状況のなか、彼はよく頑張ってきたと思う。とはいえ、あくまで応急処置的な監督就任のように見られていた木村監督のもとで、マリノスは足踏み状態を続けていた。
経営陣は次なるステップへ移行する時期だと感じたようだ。私は、彼らの狙いはアルビレックス新潟の鈴木淳監督だとみていた。これについては2年ほど前、ちょうどアルビレックスのストライカー、エジミウソンが浦和レッズへ移籍した頃、時を同じくして彼のマリノス監督就任の噂があった。そして今回はまさに良いタイミングではないかと、私は思った。しかし、マリノスは木村和司氏の新監督就任を発表した。往年のスター選手ながら、監督経験のない彼に大きな仕事が与えられたのである。
木村浩吉監督は、しっかりした土台はあるが得点力と創造性が明らかに欠如したチームを残して去ることになった。守備陣は中澤佑二、栗原勇蔵、松田直樹、河合竜二、そして小椋祥平と揃っており豊富だ。だが前線は、渡邉千真がいるもののパンチ力に欠ける。したがって、レッズの高原を獲得しようという噂があるのも頷ける。ただし、高原にとっては、マリノス移籍は大幅な年俸減額を受け入れなくてはならない。
もう一つ注目されるのは、もし中村俊輔がエスパニョールに見切りをつけワールドカップの準備のために帰国しようと決断し、1月のストーブリーグで移籍話が復活するかどうかだ。仮にそうなれば、サポーターも活気づくし、チームにも個性が生まれ、注目度もあがる。そして何より、チームに切望していたスターが生まれるのだ。これはマリノスにとっては夢のシナリオといって良い。
ここ数シーズンというもの、マリノスファンにとっては不遇の時が続いた。何とかチームを盛り上げようと、彼らは大洞窟のような日産スタジアムに詰めかけ頑張ってきたのだ。ただ、新しい監督の話が進んでいるかもしれないという期待をいつも胸に持ちながら……。
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コメント
NHKの解説を聞く限り木村和司氏には何の戦術もないしカリスマ性もない(これで木村氏の態度が悪くダルそうな解説を聞かなくて済むのはプラスだが)
木村氏は選手としては1流だったのは認めるが監督としては5流でしょう(弁が立たないから選手に理論武装して納得させるのも無理)
俊輔を獲得する事ができなければ降格争いにも参加する事になるでしょう(俊輔を獲得できなくて残留できたとしても、それは、木村監督の手腕ではなく人材豊富なディフェンス陣のお陰)
木村監督は、モチベーターとしても能力は低いし戦術なしの無能だから、逆に選手から反感を買って、クラブの空中分解を招くでしょう。
私のこの意見に懐疑的な方は、来年の今頃の順位表を見てください。
でも、一番、悪いのは、木村氏を新監督に選んだ、節穴のフロントだけどね(どこに目をつけとんねん)
投稿: | 2009年11月11日 (水) 00時31分
ずーっと三ッ沢でやればいいのに
政治的問題なのかな
投稿: | 2009年11月10日 (火) 15時51分