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FC東京のあざやかな変身

2009/11/05(木)

200911月4日:驚きが大きかったのはどちらのほうなのか、いまだに決めかねている。FC東京の復調ぶりか、川崎フロンターレが今シーズンのナビスコカップの決勝で勝てなかったことか。

シーズン当初の数ヶ月間、FC東京はありとあらゆるトラブルを抱え、国際試合による中断があった月後半まではしょっちゅう負けていた。危機は一度だけというわけではないだろうが、とくに「ホーム」の国立競技場でジェフユナイテッドに敗れたときは、監督の城福浩が解任されるかもしれないと私は思った。選手はだるそうで、モチベーションに欠けており、ファンは普段とはまったく違って意気消沈していた。
しかし、「JFK」は見事にチームを建て直し、今回のナビスコカップ2度目の優勝によって、リーグ戦の結果はどうであれ今シーズンは成功である、という評価をすでに下すことができるようにまでしたのである。

もちろん、石川――レイソル戦でヒザを故障するまで生涯最高の調子だった――の数々のゴールがチームの復調に大きく寄与したのは確かだし、中盤の中央では今野とブルーノ・クアドロスのコンビがディフェンス面からチームを支えた。また、今野が後ろに控えているため、中盤のエンジンルームでは、運動能力に優れた、細い体のティーンエイジャー米本梶山の横のポジションで存在感を発揮し、ナビスコカップのニューヒーロー賞とMVPをダブル受賞するほどの活躍ぶりで、クラブにボーナスをもたらした。

4月と5月の欠点だらけの状態から立ち直った東京の復活は本当に見事だと思う。最近のフロンターレのような、トップクラスのタフなチームを破るには強い意志と個性が必要であるからだ。タイトル獲得歴はないものの、フロンターレは順当に決勝に進出し、またもわずかに届かなかった。
このことも私には驚きであった。先日の大宮スタジアムでの大宮アルディージャとのリーグ戦で、点の取り合いの末に勝利して危機を脱したと思っていたからだ。この試合はリーグ・タイトルを狙うフロンターレにとって大きな試合であり、昨シーズンは似たような状況のなかNACK5スタジアムで負けていたのである。キャプテンの中村憲剛も同じことを考えていたようで、試合後にそのような感想を話していたが、ナビスコカップの決勝では結果が伴わなかった。
これはファンにとって非常に憂慮すべき事柄となっているに違いない。チームの結束を大急ぎで強化し、何が何でも初のリーグ優勝を狙わなければならない状況となったからだ。

最後の試合はジェフとのホーム戦、大分とのアウェー戦、アルビレックスとのホーム戦、そしてシーズン最終日はレイソルとのアウェー戦というスケジュールとなっているため、リーグ優勝は依然として十分手の届くところにあるといえる。フロンターレなら全勝で勝点12をとることも可能だろうが、どの試合もプレッシャーが重くのしかかり、カップ戦の決勝のような感覚で戦うことになるだろう――ついでに言えば、フロンターレはカップ戦の決勝があまり得意でないようである。

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コメント

はにゅうについても、ぜひ触れてください。ジェフから移った羽生は、オシム時代代表によばれたりしましたが、基本的には地味な選手。でも、気になって応援していました。監督に見込まれて移籍し、キャプテンをまかされて頑張っていると思います。

投稿: | 2009年11月 6日 (金) 14時14分

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