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アジア・サッカーが試される東京開催

2009/11/02(月)

2009年10月30日:我々は間もなく、AFCチャンピオンズリーグの決勝を中立国で開催するアジアサッカー連盟(AFC)が消化不良に陥るのを目の当たりにすることだろう。
サウジアラビアのアルイテハドと韓国の浦項スティーラーズの試合? 東京で? 土曜日の夜に? こりゃあどうもチケットの販売は難しそうだ。なによりAFCの望んだ試合ではなかったのだから。

日本のチームが4チームも参戦したのである。AFCは当然、そのうちどこか1チームが決勝戦に進み、2007年のレッズ、そして昨年のガンバに続いて3連覇のチャンスを得ることを願っていた。だが準決勝に唯一残っていたグランパスアルイテハドにジッダで2-6と惨敗、2戦合計3-8で敗れ去り彼らのプランは崩れ去った。

アルイテハドと浦項が残されたいま、11月7日の国立競技場に果たしてどれほどの観衆が訪れるのか、思いを巡らせている。私が思うに、1万人入れば良い方だろう。ただし、これ以下ということも十分考えられるし、万一そうなればAFCにとってはバツの悪いことになる。
世界中のニュースやスポーツチャンネルのハイライトで、空席だらけの静まり返ったスタジアムが映し出される様を考えてみると良い。とりわけ過去2年に大成功を収めた後だけに……。ここ2年の4試合は、たくさんのファンがチームカラーを身にまといスタジアムを鮮やかに彩っており、テレビに映し出されたシーンは魅力的なものだった。ホームタウンの誇りと情熱、熱気、そしてメディアの完全中継。そう、私たちはアジアのサッカーが低迷時期を終え、ようやく日の目を見たのだとまで思った。

しかし私は、2009年の決勝戦の開催地を東京とする旨が発表されたとき、AFCはあまりに大きく、そして不必要なリスクを背負ったと感じた。想定外の展開になったときに、ここ数年築いてきたものが大きく崩れてしまうのではないかと考えたのだ。
AFCは、決勝の2回戦制をもう数年は続けるべきだった。そうして次のレベルに進む前により強固な土台を築くべきだったのである。それほど差があるわけではないが、まだヨーロッパのようにはいかない。

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コメント

当該チームのサポがナビスコ並に入ってたら超満員だったでしょ(いや、Kは客入ってないから無理か…)

投稿: | 2009年11月 8日 (日) 00時55分

ナビスコ決勝で当該クラブのファンならまだしも第三者であるサッカーファンも多数駆け付けた。ナビスコとACLのファイナリスト、当然後者のレベルの方が高いはずなのに観客動員が芳しくないのは日本ひいてはアジアのサッカー観がまだまだ未熟だということもあるのかもしれない。選手の有名度合いで観客動員に差が出るのは寂しいばかりだ。

投稿: | 2009年11月 7日 (土) 10時02分

去年の方式で成功してたのに、なんで変えちゃうんだろ
日本人スタッフが幅利かせてるらしいが

投稿: | 2009年11月 3日 (火) 15時40分

CWCのセパハン×ワイタケレでも2万入ったから大丈夫じゃないかな

投稿: | 2009年11月 2日 (月) 23時33分

てか、J同士で潰し合いさせられたからなぁ。
日本勢同士がぶつからなければ、ガンバ、フロンターレ、グランパスのどれかは決勝行ったんじゃないかな。

投稿: | 2009年11月 2日 (月) 21時37分

同感です。決勝はホーム&アウェイに戻すべき。 でも、在日の人達が見に行くから、観客は2万人前後でしょう。

投稿: | 2009年11月 2日 (月) 18時00分

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