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「国立」半分でもAFCには成功

2009/11/12(木)

2009年11月10日:アジアサッカー連盟(AFC)と日本サッカー協会(JFA)には脱帽だな!
中立地の東京で行なわれたアジアチャンピオンズリーグ(ACL)の決勝は蓋を開けてみれば成功、2万5,000人以上のファンがアルイテハド浦項の決戦を見るためスタジアムに駆けつけた。その数は私の予想よりずっと多かった――また、決勝に日本のクラブが出場しないことを懸念していた様子から判断すると、アジアのサッカー関係者の予想よりもずっと多かっただろう。

最近のコラムで、私は、この試合の観客数は1万人がいいところだと書いたのだが、日本のサッカー主催者の営業能力と、日本の人々の「イベント好き」を私は明らかに過小評価していた。
あの夜に2万5,000人の集客というのは悪くない結果である。実際のところは悪くないどころか、状況を考えれば最高と言えるものであった。アジアのクラブ・サッカー最大の試合でスタジアムが半分埋まったというのは成功で、今後に繋がるものと捉えるべきであり、半分が空席であったとは考えるべきではないだろう。

雰囲気も良かった。正直言うと、この決勝が行なわれていたとき、私は日本にいなかった。ただし、ハノイのホテルでESPNの中継を見ることはできた。
驚いたことが2つあった。1つは、なかなかの数の観客がいたこと。バックスタンドのタッチライン沿いではなく、ゴール裏に多くの観客がいたのが印象的だった。2つめは、かなり盛り上がっていたこと。観客のうちの2万人ほどは中立のファンだったはずなのに。
(逆に驚きもしなかったのは、終了間際のまったく無茶苦茶な混乱状態で、韓国のチームがフリーキックを蹴る素振りだけを交代で繰り返して時間を稼ごうとし、チームが一体となって次々とイエローカードをもらっていた。あれはモダン・サッカーの悪い面を強調した最悪の広告だったな)

もっとも、同じ場所で開催された一発勝負の過去のトヨタカップの記憶と比べれば、雰囲気ははるかに良かった。昔のトヨタカップは、観客は多かったが歓声は少なかった。墓場のような雰囲気のなかで行なわれ、選手たちの呼びかけや叫び声が練習試合のときのようにはっきりと聞こえる試合もあった。ときには試合中に観客が揺り起こされ、目を覚ましてゴールに拍手喝采するという場面もあるが、ほとんどの時間は居眠り大会のようになり、すぐに忘れ去られてしまうのであった。「……あれはいつだったかなあ? ……ええと、あそことあそこの試合……わかるだろう」って具合に。

ACL決勝の場合、古く壮麗な国立競技場も舞台としての役割をよく果たしていた。ただし、韓国とサウジアラビアのチームの試合に2万5,000人もの観客を引き寄せられる国は日本以外にどれくらいあるだろう? 1万人でも大変だろうな。

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コメント

この試合の前にメールで
日本サッカー協会から、無料でご招待しますって来た。
自分は、4級審判の資格を持ってるけど
4級審判の資格以上のものを持ってる方にはメールがいってると
思う。

投稿: ニワ | 2009年11月25日 (水) 08時59分

日本人は暇なんでしょう

投稿: | 2009年11月13日 (金) 08時15分

翻訳する人替わった?無料券配ったって言う人は芸能スポーツ紙以外のソースをもってこいよ
まぁ無料券でも25000人入るのは凄いけどな。
某競技のアジア大会は一万人も入らなかったし

投稿: | 2009年11月13日 (金) 04時14分

ほとんどの人が無料券での入場だったんですけどね。>決勝

投稿: まぁ | 2009年11月13日 (金) 02時19分

同感です。なぜこんなに入ったのか不思議です。
主催者は観客の分析をした方が良いでしょう。

投稿: | 2009年11月13日 (金) 01時23分

じゃあ日本永久開催ってことで

投稿: | 2009年11月12日 (木) 15時22分

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