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ジョシュア・ケネディだけは欠かせない

2009/10/01(木)

2009年9月29日:「ケネディは一人だけ。ケネディはかけがえのない存在……」。
誤解しないでいただきたいのだが、ケネディがまたもゴールを決めたあとに名古屋グランパスのファンが歌う応援歌ではない。歌っているのは、最近日本を訪れた、オーストラリア代表監督のピム・ファーベークなのである(まあ、実際には歌を歌っていたわけではないけれど、オーストラリア代表の大柄のターゲット・マンの賛歌を唱えているようだったのは確かだ)。

ヨーロッパでプレーしている40名、さらにオーストラリア国内でプレーしている数名の選手が、ピム率いる、ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会のオーストラリア代表入りを目指しており、チームのあらゆるポジションで競争は苛烈なものとなっている――ただし、ピムによれば例外のポジョションが一つあるそうだが。

「第2のジョシュ・ケネディはいない」とピム監督は言う。「体調さえ整っていれば、ジョシュの代表入りは確実だね」。
次のW杯まであと9ヶ月ほどの期間が残されているなか、ケネディにとっては本当に心安らぐ発言である。ケネディ本人も、その高さと空中戦での強さで日本のディフェンダー陣に厳しい試練を与えており、彼の獲得がグランパスだけでなく、広くは日本サッカーにとって有意義であったことを立証している。

監督が個々の選手にこれほどの信任を置くことはあまりない。通常、監督の口から出るのは「どの選手にもポジョションは保証されていない」とか「過去の実績ではなく、現時点での実力によってポジションを決める」といったような平凡なフレーズがほとんどだが、ケネディの場合はそこまで信頼されている理由もよく分かる。
ケネディはグランパスの一員として毎週、毎週その実力を証明しており、彼がそこにいるだけで、相手ディフェンスは仕事がやりにくくなり、チームメートにはつけいるためのスペースが生まれるのである。

それをとりわけ得意としているのが、オーストラリア代表でのティム・ケーヒルで、ケネディをおとりにして完璧なタイミングで走り込み、狙い澄ましたようなヘディングシュートを決めるのである。だから、横浜でのワールドカップ予選の日本戦におけるピムのきわめて慎重な選手起用には、私はとてもびっくりしたのだ。ピムはケネディをベンチに温存し、4-3-2-1のクリスマス・ツリー型のフォーメーションのワントップに、エバートンで故障が続発したときにやむなくストライカーを務めていただけのケーヒルを起用したのである。

終盤にケネディが投入されてすぐに、日本のディフェンス陣はこれまでの85分間で経験しなかったような苦労を経験させられた。
あの夜は、ピムが日本に敬意を表しすぎたのだと私は今でも思っているが、この現実的なオランダ人監督なら、結果が出ればその過程は関係ないのだ、と答えることだろう。南アフリカを目指すその過程において、少なくともジョシュア・ケネディ本人は自分が来年の夏、南アフリカでプレーすることが分かったのである。

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コメント

うちのお母さんが「ケネディって、かわいい顔してるね」と言ってました。

投稿: | 2009年10月 1日 (木) 18時28分

救世主だ

投稿: | 2009年10月 1日 (木) 15時17分

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