コーナーでのディエゴと副審の戦い
2009年10月21日:日曜日の午後、フクダ電子アリーナで行なわれたジェフユナイテッド対サンガの試合は盛りだくさんな内容であったが、一つだけ欠けていたものがあるとすれば、それは勝者であった。
ピリッとしまった良い試合で、攻守交替のテンポが速く、雰囲気も申し分なく、1-1の引き分けというメインのストーリー展開を支える、サブプロットもいくつかあった。ジェフがようやく今シーズンのホーム2勝目を挙げるのだとずっと思っていたが、終盤にアウェー・チームが追いつくというお馴染みのツイストが用意されていた。
今回、ジェフに痛手を負わせたのは、がっしりした体格の攻撃的ミッドフィルダーのディエゴで、強烈な左足で放ったシュートが終了わずか4分前に岡本の守るゴールを破った。ディエゴの闘志は満々だった。後半を通じて、長い戦いを繰り広げてきたからだ――ただし、その相手は敵チームではなく、ラインズマンであったが!
その副審は、シャツの裾がショーツの外に出ているディエゴの服装を認めようとはしなかった。それゆえ、ディエゴが右サイドにコーナーキックを蹴りに行くたびに、シャツをショーツのなかに入れるようにキックの前に注意していた。
こういうのはばかげたルールに思えるかもしれないし、審判のなかにもそう考える人もいるかもしれないが、それがルールであることに変わりはないし、ディエゴは身だしなみが整うまで何もさせてもらえなかった。ラインズマンがコーナーに立ち、ディエゴにボールを置くことさえ許さず、苛立つ彼にその場で体を一周させ、背中を含めた体全体を検査しようとする場面もあった。
しかし、彼がボールをキックすると、どっちにしろシャツの裾がまた外側に飛び出てしまう。そのため、我々はアウェー・チームが終盤に攻勢をかけた局面では、この同じようなコメディーの一部始終を繰り返し見なければならないのであった。
日曜日の劇の「悪役」は、かつてのジェフのディフェンダーでガンバ大阪を経て京都に移籍した水本だった。水本は黄色の強大な一団から絶えずブーイングを浴びていたが、ロスタイムの見事なディフェンスで、ホーム・チームの終盤の勝ち越しの希望を絶ち、最終的な勝利を手にした。
ジェフのMFアレックスの序盤のプレーがきっかけとなり、試合を通じてタックルの応酬が見られたが、たくさんの身体的な接触に対してプレー継続を許可したレフェリーを高く評価したい。
ジェフにとってみれば、また勝点2を失った試合であった。ただし、中盤の右サイドでの工藤のパフォーマンスは見事だった。彼の攻撃能力とスピードは、中盤の中央で守備の責任を負わせるよりは、今回のような羽生スタイルの役割がよく似合っているようだ。中後と下村は、中盤のエンジン・ルームでのコンビネーションがより強固になっているが、ジェフが正しい組み合わせを見つけるまでの時間は残り少なくなっている。
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
お母さんみたいな、副審だな!
投稿: | 2009年10月23日 (金) 01時02分