岩下初選出。代表の門戸はまだ開かれている
2009年10月3日:先月のオランダ遠征で浮かび上がった日本の問題点の一つは、ディフェンスの中央で主導権を取れなかったということだ。中澤佑二と闘莉王が日本の4バックの中央、要の二人なのは間違いないが、オランダ戦、ガーナ戦ではミッドフィールドにかけてうまく機能していないシーンがかなり見られた。だからこそ、アジアカップ予選の香港戦、そしてスコットランド、トーゴと親善試合を戦う日本代表に岩下敬輔がサプライズ・初招集されたのである。
昨季はレフトバックだった清水エスパルスの岩下だが、今季からセンターバックへとポジションが変わり、絶好調のシーズンを送っている。シーズン開幕早々、私はエスパルスが柏レイソルを破った直後にフローデ・ヨンセンにインタビューをした。その際、この長身のノルウェー人ストライカーは岩下のことをとても褒めていたのを思い出した。フローデによると、岩下の長所はスピードと試合を読む力、さらにとりわけ褒めていたのは練習熱心なところだった。
来る3試合では、もちろん2011年にカタールで行われるアジアカップの予選、香港戦が一番重要である。岩下のホームグラウンドで行なわれるその試合に、岡田監督が果たして彼を先発させるか、注目である。おそらく先発は中澤と闘莉王で、後半に入り日本が試合を支配していれば、国際試合の経験を積ませるために岩下をファンの前でお披露目することになろう。
何はともあれ岩下にとっては良い経験になるし、岡田監督も、いつでも新しい候補選手を見る用意があるということだ。すなわち、南アフリカ・ワールドカップの日本代表の門戸は今でも開かれている。来年のワールドカップまで、様々なことが起こり得る。
現在23歳の岩下だが、私が感心するのは積極果敢な空中戦とプレーのテンポの良さである。彼のしつこいマークとボールをめがけた恐れのないチャージとタックルは、相手のセンターフォワードにとって厄介なのは容易に想像できる。身長181cmと決して長身のセンターバックではないが、岩下にはジャンプ力という強みがある。これは、セットプレーでも決定力と合わせて相手チームの脅威だろう。
今回は他にも興味深い選手が招集されたが、ヘッドラインを飾るようなニュースでなくとも、私にとっては岩下の招集が何といっても一番のニュースだ。
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コメント
大いに岩下にも期待してますが、GK山本に期待したいですね。楢崎が第一GK、第二は川島、第二GKになって欲しい。
他に私的には市川を選んで欲しかった。まぁ、98年WC時岡田監督が直前に落としてるんで選ばれることは無いでしょうが…現在日本人右SBの中でベストは市川だと思います
投稿: Lily | 2009年10月 6日 (火) 23時40分
ここで書くようなことじゃないだろうけど青山は怪我してます、全治6か月の
投稿: | 2009年10月 5日 (月) 20時19分
青山は怪我してるの?
情報がほしい。
投稿: | 2009年10月 5日 (月) 12時56分