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スコットランド代表に憤るのはなぜ?

2009/10/15(木)

2009年10月14日:日本にやって来たスコットランド代表について何よりも驚いたのは、彼らは人を驚かすものを何も持ち合わせていなかった、ということである。岡田武史監督は、たくさんの選手が来日しないことにひそかに失望し、自分のチームの選手起用を再検討しようという気分になったようだ。

私個人としては、今回のスコットランド代表のメンバー構成になぜみんなが怒り狂っているのかが分からない。クラブと代表の両方で予定がぎっしり詰まっている時期に、ホームからかなり離れた場所で行われる親善試合なのである。来ない選手がいるのも当然だし、それが日本代表にいったいどういった影響を与えたのかが、私には分からないのである。

「相手のことは関係ない。いちばん重要なのはチームの一員として与えられた仕事をするようにしっかりと集中すること」と監督たちが言うのをよく聞く。それなのに、スコットランド代表のメンバー構成を不満とする今の状況は何なのだろう? 正規のメンバーから10人が欠けるというのはやりすぎな感じもしないではないが、日本の反応はスコットランドに対していくぶん礼を欠いたものである。

監督のジョージ・バーリーにとってみれば、2010年ワールドカップ南アフリカ大会への希望がついえた現在、新しい選手を見る良いチャンスであった。また、彼は、ディフェンスにはそれなりのメンバーを揃え、ゴールキーパーにはクレイグ・ゴードン、4バックの中央にはキャプテンのスティーブン・マクマナス、守備的ミッドフィルダーには同じくセルティックのガリー・コールドウェルを起用していた。
スコットランドはよく守ったし、日本の攻勢のなかで自分たちのプレーを楽しんでいるようにも見えた。いつも書いていることだが、日本はゴール前でのボールタッチが多すぎるし、パスが一つ多すぎると思われる場面もあり、そのためスコットランドのディフェンダーにとってみれば、インターセプトやタックル、ブロックをするチャンスが生まれていた。

スコットランド代表はあまり攻撃的ではなく、セットプレーの内容もがっかりするものだったが、それでも73分にはバーンリースティーブン・フレッチャーがキーパーと1対1になったものの川島永嗣に得点を阻まれた場面があり、スコットランドが先制していてもおかしくはなかったということを忘れてはならない。そうなっていたとしたら、スコットランドのチーム構成に対する試合前の批判を考えれば、日本代表にとってはきわめて不面目な結果となっていただろう。

スコットランドは0-0のドローという好ましい結果を得られそうであったが、終了8分前に駒野友一の素晴らしいクロスをカットしようとしたクリストフ・ベラ(ウォルバーハンプトン・ワンダラーズ)が不幸にもオウンゴールを献上してしまった。また、終了間際には本田圭佑がゴールを決め、最終的なスコアを1-0よりははるかに格好のつくものとした。

アーセナルの監督であるアーセン・ベンゲルが、自分なら国際親善試合を全面的に廃止する、と語っている。このような試合は、選手が「故障中」の期間を引き延ばしたり、故障のリスクにさらされたりするし、代表チームの監督は実際の試合の状況でなにか建設的なもの、あるいは参考になるものが生まれるという希望をほとんど持たずに2軍の選手を起用したりするため、意味はほとんどないというのがその理由である。
6万1,000人以上という当日の観客数を見れば明らかなように、日本サッカー協会がベンゲルに同意しない理由は観客の数ほどあるだろうが、それでも招待した国の代表が力の落ちるメンバーで構成されていても、驚くべきではないし、不平を言うべきでもない。

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コメント

横国のスコットランドが弱いって、そこまで弱かったですかね?
ディフェンス面などは、オーストラリア以外のアジア予選で戦った国よりしっかりしてる印象でしたが。

投稿: | 2009年10月17日 (土) 15時48分

【サッカーのキリンカップで来日する国がベストメンバーの本気で来る為のアイデアを考えてみました】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・[]の中に書かれた数字が日本が相手国に支払う金額です。
日本に3点差以上で勝利→[2億円]
日本に2点差で勝利→[1億5000万円]
日本に1点差で勝利→[1億2000万円]
日本と引き分け→[1億円]
日本に1点差で敗北→[8000万円]
日本に2点差で敗北→[6000万円]
日本に3点差以上で敗北→[4000万円]


あくまでも、金額はテキトーですのでつっこまないでください(笑)

ジェレミーさん、いかがでしょうか?

投稿: | 2009年10月17日 (土) 14時02分

例えばだけど、日本に勝ったら3000万円。引き分けたら2000万円。負けたら1000万円としたら、ベストメンバーの本気で来るんじゃない?
ちなみに、金額はテキトーに書いただけだから

投稿: | 2009年10月17日 (土) 12時30分

契約契約って言ってるけど、本当にベスメン契約があったのかね。
協会関係者の言い訳をマスコミが報道してるだけで、本当は無いんじゃないかと疑っています。
約束を破った時の罰則が無いのは契約とは言わないわけで。

本当に契約があったのなら契約違反を楯に金を払わなければ良いわけで、協会の収益が増えるんだから別に悪い事じゃない。
その金を原資にアウェー戦を組めるからね。

投稿: ジェレミーさんの言うとおり | 2009年10月17日 (土) 11時06分

下に投稿しているケンさん、それは違うでしょう。
例えば演劇を観に行って、スター俳優・女優が出演すると聞いて
チケットを買って鑑賞しに行ったら当日になって違う人になりましたじゃ済まないよ。
まー日本になんて行きたくないと、調子のってるスター選手はこないことは予想の範囲内だったけどね。
でもドタキャンはいかんよ。

投稿: | 2009年10月17日 (土) 03時57分

まあね。
で、残るのは「日本2-0スコットランド」というスコア。
スコットランドに言い訳は一切許されない。

投稿: ふら~り | 2009年10月17日 (土) 03時49分

ナビスコや天皇杯の「ベストメンバー規定」と同じで、
不毛な批判という気がしますね。
契約だの違約金だのは協会同士の話で、ファンには関係ないし。
名前やブランドにとらわれず、もっと対戦相手に敬意を払おうよ、
…とジェレミーさんは言っているのでしょう。

投稿: ケン | 2009年10月16日 (金) 23時01分

付け加えると、来日直前までベストメンバーで来日できるとしていたのに
直前になって裏切られたという事情もあります。
ベストを連れてこれないなら始めから約束すべきではないし、
約束できずにドタキャンしたのなら謝罪するのが当然です。
ただそれだけのことです。
穿った見方をすれば、スコットランド協会ははじめからベストメンバーを
送る気も送れるとも思っていないのに、日本から金をもらいたいがために
ベストでいけると直前まで言い張って、試合を成立させようとした疑いが
見え隠れするので、日本が馬鹿にされているのではないか?とも怒っているわけです。

投稿: | 2009年10月16日 (金) 12時34分

スコットランドは、日本との契約条項である「ベストメンバーで来日すること」を
破ったから批判されてるわけですよ。
日本サッカー協会もスコットランドを信じて裏切られたわけです。
契約条項だけでなく、日本のスコットランドへの信頼が裏切られたのです。
それに不満を言うのは当然でしょう?
むしろ、契約を果たせず、日本との信義を守れなかったスコットランドは
謝罪とともに違約金を支払うべきであり、日本もそれを要求すべきなのです。
ジェレミー氏の指摘は、あくまでベストメンバーである必要がないと
予め合意できていた場合に通用する話です。
今回は試合合意の際も強化試合としたいのでベストメンバーでやりたいと
スコットランドに申し入れ、それにスコットランドが合意したから成立した試合なのです。
一番大事なポイントを理解してください。

また、スコットランドが1点取れるシーンがあったことは事実ですが、
90分のうち、それのみであり、シュートの数、ボール支配率等々を確認するまでもなく、
日本が一方的に攻める試合となりました。
来日したスコットランドはアジアの強豪国と比較しても遙かにレベルが低かったのも事実です。
そして日本の強化試合には全くならなかったという結果だけが残りました。
もちろん、来日したスコットランドの選手、監督はしっかりと試合をしてくれたと思います。
その選手、監督には不満はありません。それが彼らの実力ですから。

投稿: | 2009年10月16日 (金) 12時29分

スコットランド、トーゴ両方ともワールドカップ予選落ちは予想出来なかったみたいですね。
ワールドカップ出場が決まっていたらもう少しは、やる気があったかもしれません。
しかしやはり日本まできてやるメリットは金銭面しかありませんね。

投稿: カサビアン | 2009年10月16日 (金) 07時13分

単純に事の本質が「契約金詐欺」だからだよ
なぜ事の本質を外してミスリードを誘うような記事を書く?

投稿: pan | 2009年10月16日 (金) 06時49分

岡田監督が困惑していた理由は、試合直前に当初メンバーに入るとされていた主力が来ないということが明らかとなり、3試合トータルの強化プランを変更する必要が生じたためではないでしょうか。はじめから若手主体で遠征するという前提での契約であれば何も言うことはなかったでしょう。
もっとも若手主体のスコットランドとわかっていれば、試合の契約は成立しなかったかもしれませんが。

投稿: | 2009年10月15日 (木) 23時46分

おっしゃっていることは、当たっている面もあると思います。ですが、日本は欧州のようにリーグ戦だけでは国際経験が積めない為(外国人の顔ぶれ見れば分かります。国際的に有名な選手は皆無です。外国人も各クラブにたった3人です。ACLがありますが、アジア勢との対決ですし、参加できるJチームはたった4チームです)、『日本にとっては親善試合は重要なんです。』

日本にとっては大問題の親善試合の相手のメンバーが2軍なら不平を言いたくなるのは当然です(この辺は欧州人のジェレミーさんは分からないでしょうね。欧州はクラブで十分国際経験出来るし、切磋琢磨できますから)。

遠い遠い極東の地の日本で行う親善試合は2軍以下のメンバーしか来ないと割り切ればいいんです。
割り切って、新戦力や若手を多く試す試合にすればいいんです。
強化の為の親善試合は、海外での親善試合で行えばいいです。

今後、日本国内の親善試合は必要最小限(スポンサーのキリンと日本国内のライトファン(残念ながら日本のサッカー人気はライトファンで支えられています)の為にキリンカップ2試合は行う)にとどめ、海外遠征の試合を多くすべきでしょう。

投稿: | 2009年10月15日 (木) 20時08分

どうせ、キリンカップなんて、協会の金儲けという側面もあるんだから、どっちもどっちだよね。

投稿: | 2009年10月15日 (木) 14時51分

ジェレミーさんの言う通りだと思うが、向こうのメディアもこっちは2軍だがどうだと岡田監督に質問してたし、負けた後はそれを言い訳にしたような記事もあったみたい。
ユニフォームを着てピッチに立てば、1軍も2軍も17歳だろうと27歳だろうと関係ない。
今回は日本だけではなくスコットランドも礼儀を欠いた面はあると思います。

投稿: | 2009年10月15日 (木) 13時56分

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