天皇杯再生には思い切った改革が必要だ
2009年7月11日:日本サッカー協会(JFA)が、天皇杯の改革を検討しているそうだ。ここ数年にわたり改善の必要性が取りざたされていたので、それはとても良いことだと思う。
最新のプランは、Jリーグの全36チームがセカンドラウンドからトーナメントに参戦するというもので、これまでよりJ2チームは1ラウンド、J1チームは2ラウンド早く登場することになる。これについては7月17日に、9月に始まる第89回天皇杯に2ヶ月先駆け最終決定がなされる。
協会は、参戦を早めることによって、思わぬ番狂わせが起こるなど早いラウンドから注目が集まるよう願っている。しかし逆に、Jリーグのチームが早々に敗退し、元旦の天皇杯決勝の4週間も前の12月5日に、リーグ戦終了とともに休みに入ってしまうチームが増えるという冷淡な見方もある。
そしてさらに、大きな問題がまだひとつ残されている。それは、天皇杯が選手やファンがサッカーを満喫してしまったリーグのシーズン終了直後に開催されるということだ。1月のキャンプ招集前に少しでも休みたい選手たちはモチベーションも上がらず、監督たちは契約終了と同時にクラブから放出される選手たちを選ばなくてはならず、外国人選手たちは帰国を、あるいは新しいチームを探したいのである。
こうした諸事情に加え、チームは日本中の競技場でわずかな観客の前でプレーするために右往左往せねばならない。現在の天皇杯が、サッカーを国内に広めるという目的に即していないことは明白だ。以前ならこれで良かったのだろうが、Jリーグの急速な発展がこれらを過去の遺物としてしまったのだ。
この問題については、JリーグとJFAがもっと協力すべきだと私は思う。もし協会が天皇杯を残したいと真剣に思うのであれば、Jリーグのシーズン終了を12月の第3週まで延ばすのもひとつの方法だろう。そうすれば元旦の決勝戦まで空白期間を作らない。そして、天皇杯の各試合を週末に行なうことで統一する。さらに、各ラウンド終了時に公開抽選を行なって再び注目を促し、シーズンスタート時にスタジアムを確保することによって、例えばガンバ大阪対大分トリニータ戦をジェフのホームグランド、フクダ電子アリーナで開催するといった馬鹿げたことをやらずに済む。
昨シーズン、ガンバ大阪がFIFAクラブワールドカップに参戦していたおかげで、名古屋グランパスは天皇杯の試合をシーズン終了から3週間も待たなくてはならなかった。こうした問題は、協会が思い切った改革をすることで解決できるのだ。少なくとも彼らにも問題点は分かっているようだが、これはより有意義な天皇杯開催のための、小さなステップにすぎない。
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コメント
天皇杯はプレミアリーグのFAカップのようにすればいいのではないかと思います。 つまり格下(こういう言い方は良くないのかもしれませんが)のチームのホームで格上(J1やJ2のチーム)を迎えて戦う。 グランドの問題があり、選手の怪我のリスクは高まりますが、盛り上がるのではないかと思います。そして、よりファンの層を広げるのではないかと。
投稿: | 2009年7月21日 (火) 14時36分
明らかな改悪。
協会はJ1チームを安く見すぎ、こういう改革をするなら、ベストメンバーの規定を排除すべき
投稿: Lily | 2009年7月17日 (金) 22時04分
>2
サッカー面白いのに‥‥
そんなに頑なにならなくてもいいのにね。
サッカー解れば、例えば野球なんて足元に及ばないくらい面白いよ!
その証拠に野球ファンからサッカーファンになった人は多いけど、その逆はないもんね!
あなたもサッカーblogのコメ欄でネチネチ陰険なコメント書き込んでるくらいなら、色んなスポーツ楽しみましょうよ。
投稿: | 2009年7月15日 (水) 21時29分
天皇杯は、アマチュアの大会で良いと思う。プロは出場しなくても…。
ナビスコと天皇杯、どちらか一方を残すのなら、ナビスコ希望
投稿: はし | 2009年7月15日 (水) 14時15分
ヨーロッパ同様に、カップ戦はシーズン中に1つあれば十分だと思う。
ナビスコカップはいらない。
投稿: | 2009年7月15日 (水) 01時31分
天皇杯とナビスコ杯を廃止して、Jリーグも廃止すべき。日本に、サッカーは、必要とされてない
投稿: | 2009年7月14日 (火) 19時12分
最低の大会、罰ゲームにしか見えない
投稿: | 2009年7月13日 (月) 15時28分