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大分よ、故障選手のシャツを持ち込むな!

2009/07/09(木)

2009年7月7日:大分トリニータに同情するのは簡単だ。順位表の一番下に張り付いたままだし、たくさんの故障者も抱えている。問題は彼ら自身が自分たちを憐れみすぎているということで、変える必要があるのは監督ではなく、気持ちなのである。

2週間前、等々力球技場で私は前記のような印象を抱いた。川崎フロンターレとの試合は、予想通り大分の負けだった。
選手たちがキックオフ前のウォームアップをしているとき、アウェーチームのベンチはまるでスポーツショップのようで、さまざまなトリニータのシャツが番号順に、すべてきれいにハンガーにかけられた状態で陳列されていた。最初、私はこれらのシャツは先発メンバーのシャツだと思った。キックオフの際に着るシャツを干しているのだと。しかし、実際のところ、それらのシャツはそこにいない選手、つまり故障欠場中の選手たちのもので、そのようなシャツがベンチの端から端までかけられていたのである。
その狙いは明らかで、選手たちが一致団結していること、故障欠場中の選手たちもチームメートと同じ気持ちで最後まで戦い、最後まで苦楽をともにする決意であることを示していた。

個人的には、私はこれでは逆効果だと思った。大分の経営陣には、故障中の選手のシャツなんかとり去って、今いる選手たちのことだけ、試合に勝つことだけに集中した現実的な対応が必要であるとアドバイスしたかった。私にはすべてが異常なくらい軟弱で、感傷的であるように思えた。まるで、「俺たちを見てよ! 故障者の多さに気づいてよ! ここにいない選手がたくさんいるんだよ!」と訴えかけているみたいに。
ひょっとすると、大分のベンチにはバイオリニストもいて、メランコリックなメロディを奏で、このお涙頂戴の物語をさらに盛り上げていたのかもしれない。彼らはふがいなく意気消沈し、自分たちを過度に憐れみ、試合終了のホイッスルどころか、試合開始のホイッスルの前にたくさんの言い訳を用意していたことだろう。

どうしたんだ、トリニータ! どうしてファイトを見せない? 故障は起こるものだし、不運もあるだろう。しかし、それを全員に押し売りする必要はない。やるべきことを、さっさとやるんだ!
私は同情なんかしなかった。私が思ったのは、彼らは女々しい人間の集団であり、自分たちの不幸を人前で嘆き悲しむばかりで、新たな意欲を掻き立てようとも、新たな方策を探ろうともしていないということだった。

大分よ、いいかね、前向きに考えるんだよ。たとえ、13連敗していたって。クラブがペリクレス・シャムスカを更迭するのが確実視されていても、シャムスカには、まだチャンスが与えられる見込みだ。おそらくこれが最後のチャンスとなるだろうが、日曜日のアウェーでのジュビロ戦である。戦術を語る前に、故障した選手のシャツは大分に残しておくべきだ。磐田にシャツを持ち込んで、陳列するのはやめろ!

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コメント

今更ながら…ジェレミーさんの日本語のボキャブラリーはすごいな…
頑張れ!!精神の国 日本

投稿: 大日本 | 2009年7月16日 (木) 11時13分

まぁ、今の大分のサポさんにはこれを叱咤激励と受け取る余裕はないでしょうね。今までずっとやり続けてきたのに、結果が出てないときにここぞとばかりに批判される様に感じるでしょうから納得がいかないんでしょう。

投稿: | 2009年7月12日 (日) 01時23分

結果論

投稿: | 2009年7月11日 (土) 01時51分

>好調時もやっていました。それは大分のチームのポリシーが“絆”だからです
 
という去年は通用した事を、まるで状況の違う今年も情緒綿々とやり続けてるメンタルが問題だ、と言うことなのではないでしょうかね?
母体の無い、県民クラブはトリニータだけではありません。
もっと生き残るためギラギラしていきましょうよ。

投稿: | 2009年7月10日 (金) 22時29分

“スポ魂”じゃないや、“スポ根”ね!(笑) スボーツ根性もの。

投稿: | 2009年7月10日 (金) 15時08分

日本人的には、こういうのに「あいつの分まで!!」みたいなのが宿るのがあるのだけど、
イギリス人のジェレミーさんにはあんまり伝わらないのかも?理解されないのかも???
(…思えば、ちょっと話は違うだろうけど、たとえば“スポ魂”的なものとかも、欧米の人とかにも理解されるもんなのかなぁ?(笑)どうなんだろ)

また、“プロ集団”として考えたときには、
ちょっと感傷的なぶぶんを持ち込みすぎじゃないか!? って考え方もあるかもしれない。

投稿: | 2009年7月10日 (金) 15時01分

ジェレミーさんがおっしゃりたいのは、大分批判ではなく、
「ユニフォームを陳列する前に、やるべきことがあるでしょ!!」
っていう叱咤激励だと思います。
1試合も負けられない緊迫したチーム状態の中で、選手・スタッフたちに必死さや悲壮感がもしあるのなら、全員の視線や気持ちの最大限をピッチに向けなければいけないわけです。
その傍らで、ベンチのユニフォームの陳列作業をしてるスタッフ(選手?)がいるってのはどうなんですかね。
まだそんな余裕あるの?って思えます。

とにかく死ぬ気で勝っていかなきゃいけないんだから!

投稿: たか | 2009年7月10日 (金) 11時51分

チームのことあまり知らないのに、まー随分上から目線ですね。がっかりです。
女々しいなんて言う資格ありませんよ。

投稿: 他サポですが | 2009年7月10日 (金) 11時37分

確かにナビ優勝前年もやっていました。
でもそれを「ガムテープ」でやっているのはどうか、って思いましたが。

投稿: 大分サポじゃありませぬ | 2009年7月10日 (金) 10時54分

これを悪口ととらえるのかw

投稿: | 2009年7月10日 (金) 10時22分

全否定はしていないのでは。確かに内容は正しいことを言っていないかもしれませんが。鼓舞していると感じますよ。もっとできるはずなのに、ってね。

投稿: nm | 2009年7月10日 (金) 09時57分

トリニータがベンチ外のメンバー全員のシャツを飾るのは去年からで、好調時もやっていました。それは大分のチームのポリシーが“絆”だからです。チームの名前からもわかる通り、母体の無い、県民クラブとしてのチームカラーなんです。みんなの絆でやってきたチームなんです。こういった公の場で記事を書くのであれば必要最低限のバックグラウンドを調べてからにしてください。女々しい?これだとただの悪口です。大分トリニータというチームを全否定してるだけだ。ジャーナリズムでも何でもない。

投稿: 亀仙人 | 2009年7月10日 (金) 09時34分

今回の記事は、ちょっとジェレミーさんには珍しく(・・?) 的外れなように思います。大分はもうずっと前からそれをやってますからねぇ。それで去年の好成績もあるのだし。

・・・もっとも現在のような状況にあっては、
そのように考えられても仕方ないような気もします(~_~;)

投稿: シャムスカどうなる!? | 2009年7月10日 (金) 08時41分

九石ドームに、毎回2万人近く集まるのが、分からない。あんな、スタジアムのどこがいいんだ?

投稿: スタジアムプロジェクトなんかに期待できない。 | 2009年7月10日 (金) 01時22分

いつもユーモアを忘れない英国紳士なのに、珍しいですね。
よほど気に入らなかったのか(笑)。

ある種の「象徴」として、ユニフォームに注目したのは面白い。
去年はこれでタイトルを取れたから、
今年もこれが正しい、とは限らないですよね。
心情的には、触れられたくないのも分かるけれど。

あと、曜日は翻訳のミスですね。

投稿: ケン | 2009年7月 9日 (木) 23時47分

シャツを下げていることそのものを言っているわけではないと思います。先日の千葉戦でも、より危機感を持って勝ちにこだわっているのは千葉の方という印象を持ちました。現実にプレー出来る選手の奮起が必要というエールでしょう。

投稿: ヨヨヨ | 2009年7月 9日 (木) 23時16分

ジュビロ戦は日曜日ですが何か?

投稿: | 2009年7月 9日 (木) 23時11分

昔からやっているいないというのはサポーターではない著者が知らないのは当然で、
ここでの問題は、選手一人ひとりが誰に頼るでもなく覚悟を持ってプレーをする事が大事で、その環境を作りとしては逆効果であるということが、この文章の趣旨でしょう。

大分の良さであるファミリー的な雰囲気が、結果の出ない状態において逆効果であるという考えは仮説としては悪くないのではないでしょうか。おととしの広島もそうであったかもしれない。毎年市原が驚異的に盛り返している力って必ずしも仲良しクラブという感じではなくて、どちらかというと選手一人ひとりの傍目から観たら気持ち悪いくらいの必死さとかそういうものがチームに出てくることでそれが実を結ぶのかなと。

とにかく、磐田戦で監督の進退が決まりますが、降格争いはこの先も続くというのは変えようのない事実です。

投稿: | 2009年7月 9日 (木) 22時59分

あなたには、シャツを干しているのが
「『俺たちを見てよ! 故障者の多さに気づいてよ! ここにいない選手がたくさんいるんだよ!』と訴えかけているみたいに」見えたんですね。
でも残念ながら、そういう意味でやっている訳じゃないんです。

ですからこの文章はあまり意味を成さないようです…残念。

投稿: | 2009年7月 9日 (木) 22時25分

逆に言えば、あーいう演出は大一番の時にしか効果が無いって事だと思う。

投稿: | 2009年7月 9日 (木) 21時54分

適当なことを書くんじゃない。
シャツの件、昨年からおこなっていることですが・・・。
昨年のヤマザキ・ナビスコカップ決勝戦も見ていないのか?

たまたま見ただけの試合で、調べもせずに、書かないでください。

投稿: | 2009年7月 9日 (木) 19時27分

シャツを干しているのは
去年からですが…。


怪我人が多い今だからこそ
ではありません。


いい時も悪い時も
チームは一つだと考えるからです。

投稿: | 2009年7月 9日 (木) 19時05分

よく言った!
サッカー番組の大分の試合のハイライトの後に、解説が「怪我人が沢山いるから・・・」みたいなの毎回聞かされてウンザリしてたんだ。
そんなん殆どのチームがそうでしょ。
今の大分に必要なのは、経営陣から選手から全てにおいてのプロ意識。
別に監督だけの責任じゃないけど、10連敗以上して最下位なら道は1つしかないでしょう。でも経営陣は仕事しなかったね。
まあウチとしては大分さんに、このまま居てくれた方が助かりますけど。

投稿:   | 2009年7月 9日 (木) 15時55分

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