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ピクシーにとって最も価値ある選手

2009/05/07(木)

2009年5月6日:先日のこと、欧州チャンピオンズリーグの準決勝で魅力的なフォワードの競演が見られそうなので、私はドラガン・ストイコビッチに最近のヨーロッパ・サッカーについての見解を聞いてみるのも面白いかなと思った。
私たちは日立柏サッカー場の外にいて、ピクシーにはレイソルグランパス戦までに若干の時間的余裕があった。

「じゃあ、現在、世界最高の選手は誰?」と私は彼に尋ねた。予想された答えが返ってくるだろうなと思いながら。彼の答えは、私の予想とはまったく違っていた。マンチェスター・ユナイテッドの選手であるところは、当たっていたが。
「僕はマイケル・キャリックが大好きなんだ」とピクシー。
「自分のチームにぜひともいて欲しい、そう監督に思わせるような選手だ」
「守備から攻撃に移る際の橋渡し役をしてくれて、絶対にボールをとられない。派手なプレーをする選手ではないけど、欠かせない選手なんだ。試合を組み立て、チームをコントロールしてくれるからね」

サッカー選手としての素質に恵まれた人物、天賦の才を持ち、超絶的な技巧で相手を翻弄することのできた人物がキャリックを選んだのは、ある意味、驚きであった。しかし、グランパスのボスも中年になって円熟味を増しつつあり、堅実で、安定感があり、結果を出せるチームを作るには、しっかりと仕事のできる選手が必要であると感じているのだろう。

ロナウドメッシが世界最高だと言うのは簡単だけど、監督というものは、どの試合でもチームを一つにまとめあげ、レベルを落とさないようにしてくれる選手を探しているものなんだ」ともピクシーは言った。
「キャリックはパスの選択を誤らないし、決してミスをしない。彼のポジションでミスを犯せば、チーム自体が台無しになってしまうんだ」

私はピクシーの選択に感銘を受けた。それは、英国の北東部出身で、アラン・シアラーピーター・ベアーズリーらの偉大なイングランド選手を数多く輩出してきた、名門ウォールズエンド・ボーイズ・クラブに在籍していたキャリックを私が好ましく思っているという単純な理由だけではない。
キャリックは、スーパースターや奇抜なフェイント、派手な演出、派手な動き、ファンタジスタがもてはやされる現代では、その真価が認められないことが多くあるタイプの選手である。

「ヨーロッパの人と話しても、あんなスタイルのサッカーが好きじゃないという人がいるよ。あれじゃまるでサーカスだと言っている」とピクシーは話を締めくくった。ストイコビッチの慧眼は、自チームのマイケル・キャリックである吉村圭司が中盤のエンジンルームでする働きがいかにグランパスにとって重要であるかを、すでに見抜いているのである。

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コメント

と世界最高の翻訳者ぴーちゃん王様が申しております

投稿: | 2009年5月11日 (月) 15時33分

ミリヤシュがほしいってプレー見たこともないくせにあきれるよ
最後の「あんなスタイル」ってバルサのこと?
確かに原文どおりだけど前とのつながりがない
翻訳者はそのあたりはっきりさせて訳せよ

投稿: ぴーちゃん | 2009年5月11日 (月) 06時16分

デュリックスがいたときのグランパスと自分のプレーも最高だったしね。
正直、ボランチに外人ほしいな・・・ミリヤシュとか。

投稿: | 2009年5月 7日 (木) 17時16分

僕はイアン・ラッシュやケニー・ダルグリッシュが大好きです。

投稿: 千葉犬 | 2009年5月 7日 (木) 13時54分

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