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オーストラリアから学べ!

2009/04/27(月)

2009年4月25日:日本のクラブチームのレベルが、もしもオーストラリアのチームにとって目標とするレベルにあるというのなら、同時に、オーストラリアは日本のチームの成長に一役かっているとも言える。技術的な面ではそれほどではないだろうが、体力的な面や精神的な面では間違いない。だからこそ、これら二つの異なるスポーツ文化のクラブ、そして国際レベルでの対決は面白い。先週のAFCチャンピオンズリーグの2試合も例外ではなかった。

火曜夜、土砂降りの等々力スタジアムで憲剛率いる川崎フロンターレは、苦戦の末、2週間前はアウェーで5-0と粉砕したセントラルコースト・マリナーズを2-1で破った。今回のマリナーズは驚くほど良くなっており、試合開始とともに積極果敢なスライディングタックルを繰り返し、ウェットなコンディションを楽しんでいるように見えた。当たりも、Jリーグで普段見られるものより強烈でヘビーだった。しかし、日本人選手にとってはこうした当たりを体験するのは良いことだ。彼らは大柄なオーストラリア選手の当たりを受けて戦うことを学ばねばならない。

私は日頃から、Jリーグの日本人審判は甘すぎると思っている。それほど強烈な当たりでもないのに、ピッチに誰かが倒れこむとすぐにプレーを止めてしまう。そのままプレーを続行し、“負傷したかもしれない”選手に立ち上がってプレーするように言うよりは、ホイッスルを吹き、“負傷したかもしれない”選手に駆け寄り、状態をチェックしたがるようだ。
結果はいつも同じ。選手は負傷などしておらず、いや、まるで奇跡のように怪我は数秒で消え、彼は再び走り始めるのだ。
多少の荒っぽさはあって良いと私は思うし、相手が負傷したフリをしていると思ったら、それは言うべきだと思う。この日の等々力でも、試合後半にオーストラリア人選手が日本人選手の時間稼ぎに対して抗議をしていた。

もうひとつ、私が気づいたのは、セントラルコーストのキャプテン、アレックス・ウィルキンソンが後半開始前、ピッチに出てきた時にレフリーに、フロンターレ側のスローイン、低くスナップするような投げ方はファウルスローではないかと注意してみてほしいと話していたことだ。確かに、こういうスローインは日本でよく見かける。「審判! ファウルスローだ!」と心の中で叫んでいたが、たいていの場合ファウルをとられない。

翌日には、ニューキャッスル・ジェッツがホームで名古屋グランパスを迎え撃った。この試合の審判は素晴らしい動きを見せ、57分(後半12分)にニューキャッスルのパスをカットして名古屋のカウンターを演出。小川の決勝弾をお膳立てした。ひょっとすると、公式記録にも審判の“アシスト”が記録されているだろうか。

テレビで観戦していてとても印象的だったのは、ホームのサポーターたちの、日本人選手の怪我をしたフリに対するリアクションだった。普段Jリーグという温い環境に慣れている日本人選手にとっては、思いがけないことだっただろう。だがこれらは全て、精神的にも肉体的にも、日本人選手の成長の大きな糧となるはずである。

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コメント

サッカーが出来て17年じゃ無い。Jリーグは欧州などの後だしじゃんけんみたいなもの。だからこそ、その距離を一瞬で縮める事も出来るはず。
まだ17年だから、しょうがないでは一生強豪に近づけない。
しかも、誰が見ても明らかに審判が温くしてると気付いてるのに、
審判協会がどういう組織か知らないけど、Jsgoal等のマスコミや
協会が何も言えないのは自分達で自分の首を絞めてるようなもの。

TOTOもあるし審判にヤクザが絡んでると疑われてもしょうがない。
そして協会やJsゴールなどがそこに目を瞑るということは、
八百長を容認する協会。報道しないJsゴールは最低の報道機関だと思う。

投稿: | 2009年5月 2日 (土) 22時58分

確かに軽い接触でファールを取りすぎる傾向にあるとは思います。もう少し"流す"レフリングがあってもいいんじゃないかなと思います。ファールの基準を緩めるのではなく、基準は今まで通りで、アドバンテージを見る方がいいかもしれません。ただそれには審判のレフリングの"質と経験"と審判育成から取り組む必要があると思うので・・難しい部分はあるかと思います。と、自分は思います。

ただJリーグが出来てまだ17年です。まだまだ若いリーグで人間で言えば思春期の時期であるわけで、まだまだこれから学んでいく必要がありそうですね。

アジアでは最強のリーグであって欲しいですね

投稿: ruah | 2009年4月29日 (水) 17時00分

ほぼ言い掛かりとしか思えない文章ですね
「学ばなければならない」って、言っていて恥ずかしくならないんですか?
正直、「何様だお前は」と言いたくなります
一体、何に対して偉くなった気になってるんでしょう

そもそも、Jリーグの舞台じゃなくてACLという国際舞台で
外国人レフリーがそれをファールと判断してないんだから
何ら問題なかったって事なんじゃないですか?
大体「時間稼ぎ」なんてファールですらない
南米なんか行ったらボールボーイがボールを渡さない、
ボールを隠してしまうレベルの事まで平然とやってきますよ
そしてそれで問題ないと思う、そういうチームこそ強いんだから

そもそもオーストラリアのチームの
怪我をさせるのが目的としか思えないファールについて
全く言及しないのは不自然です
一体、何度アフターで倒されて、蹴られ、ひじを入れられた事か
実際問題、ACLに出ると怪我人がでまくるってのは曲げられない事実です
プレーを遅らせるプロフェッショナルファールなら歓迎ですが、
ただ単にイライラして相手選手に八つ当たりしてるサマは、見ていて空しくなるだけですしね

投稿: ねお | 2009年4月28日 (火) 21時05分

あまり身体が強いと言われない、遠藤や憲剛とかもそういった
試合を止めて痛がるというプレーはあまり無いし、中澤はもちろん
啓太とか代表で経験のある選手達は、考え方も国際化してる。
いかに無駄なことか、かっこ悪い印象の良くないプレーか解ってるけど、

ACLなどで初めて一年を通して国際試合などに挑む選手の中には
まだ順応してないのが良くわかるプレーですね。

Jリーグだと倒れて少しの時間痛がってれば、サポーターから
「○○オレ!」とコールが起きます。そして立ち上がって
元気よく走れば、痛みに耐えて頑張る選手と見てもらえる。
それをオーストラリア人からしたら『貧弱』に見えるんでしょう。

協会がそれを是正するよう言えば良いんだけど、
あの神経質な交通整理のようなピッピッピと笛を吹く審判に対して
何も言えないから期待は出来ません。

そして普段から審判に対して笛を吹きすぎという意見を持ってた
倉敷さんも自身の番組で審判と向き合う機会があったときに、
妙に「日本の審判はレベルが高いですね」と持ち上げてるのを見て
メディアも駄目だと思いました。面と向かうと言えないです。

投稿: | 2009年4月28日 (火) 03時09分

簡単な当たりに吹っ飛ばされて、もう今日は無理だなというくらい
痛がって、うずくまる。そして日本の審判は笛を吹いて
痛がってる選手に近づく。すると目を大きく広げて元気よく審判を
恫喝する。これ田中達也のプレースタイル。

投稿: | 2009年4月28日 (火) 02時23分

全く同意見です。あれを荒いというのはJリーグの見すぎでしょう。
Jリーグは、痛がって倒れてる選手をすぐに外に出し、
3分くらいピッチに入れないようにすれば良い。本当にあれほどうずくまって唸るほど痛ければ3分なんてアッというまだろうし。

Jの国際試合を見ればいかに日本の審判がJリーグの体の強さの部分を
全否定して試合を裁いてるかわかります。
そしてそこで育った選手たちの国際感覚の無さに情けなくなる。
強くぶつかられたら、痛みが完全に引くまでその場でうずくまってる。
そして何事も無かったかのように走り出す。

意識こそ違うだろうけど、中東の時間稼ぎと変わらない。
いま一番重要なのは、審判の意識改革なんだけど、
協会やJsゴールなどのメディアは臭い物に蓋をするだけ。
大きい組織がこうやって否定するんだから、ファンが離れていっても
何も言えないね。

投稿: | 2009年4月28日 (火) 02時06分

確かに日本の審判は甘いというか、ジャッジの質が低すぎですよね。ここ何年かで着実にJリーグの質、レベルは上がってますが審判の質は全く向上してない。どうすれば上がるんでしょうね、、、ただ外国人の審判を招聘するんじゃなく、積極的に海外リーグに審判留学、派遣させたりする必要があると思う。

投稿: LiLi | 2009年4月27日 (月) 22時45分

確かにファウルスローってシーンは2回くらいあったし、時間稼ぎ目的なプレーもあったと思う
でも向こうがフェアーなプレーしてたかって言うと、そうでもないでしょう(苦笑
Jにもっと激しさが必要なのは同意見だけど、汚いアフターや足の裏見せタックルはいりませんよ!
実際、マギヌンは全治6週間の大怪我しちゃいましたからね!

投稿: | 2009年4月27日 (月) 15時14分

サイト運営し始めた者なんですが、相互リンクしていただきたくて、コメントさせていただきました。
http://hikaku-lin.com/link/register.html
こちらより、相互リンクしていただけると嬉しいです。
まだまだ、未熟なサイトですが、少しずつコンテンツを充実させていきたいと思ってます。
突然、失礼しました。
DHbWDu38

投稿: hikaku | 2009年4月27日 (月) 11時17分

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