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勝利を呼び込んだ、石川のディフェンス

2009/03/26(木)

2009年3月24日:石川直宏が右サイドを駆け上がり、低い弾道で絶妙のクロスをゴール前に送るシーンほど、FC東京ファンの胸を熱くするものはない。土曜日、モンテディオ山形をホームに迎えた試合でもそのような瞬間があったが、石川は他のプレーでも際立った働きをした。それは彼のディフェンスであった。石川は再三再四ディフェンスに駆け戻り、ビジター・チームにプレッシャーをかけ、ボールを奪い返していた。
この試合は、新シーズンの立ち上がりが惨憺たるものとなったFC東京にとって、絶対に勝たなければならない試合だったが、石川はまるでなにかにとり憑かれたかのように一心不乱にプレーし、チームに勝点3をもたらした。

62分に交代が告げられたとき、石川はすでに全力を出し尽くしており、東京のたくさんのファンから温かい拍手を浴びた。Jリーグの公式記録には残らないが、この27歳の右ウィングは、後半10分に生まれたこの試合唯一のゴールに大きく貢献するプレーをしていた。
公式データとしては、左サイドをオーバーラップした長友からカボレへのパス、カボレから羽生へのボールの受け渡し、それから右足でボールをコントロールしたのちに左足で蹴った羽生のシュートだけが記録される。しかし、長友を駆け上がらせたのは、中盤で相手チームからボールを奪いとった石川のプレーだった。つまり、あのゴールは石川のアタックではなく、石川のディフェンスから生まれたのであった。ゴールの直後、山形の右バックの宮本卓也が石川に荒々しく接触した。レッドカードでも全くおかしくないのに、宮本は幸運にもイエローカードを受けただけで済んだ。東京のベンチはこのプレーに激怒し、石川はすぐに鈴木と交代した。

最終的には東京はがんばり続け、なんとか今シーズン初の勝点獲得に成功、城福監督の48回目の誕生日に花を添えることができた。
もっとも、「JFK」こと城福監督はロスタイムの4分間における自チームのプレー振りには満足していなかったかもしれない。長友が山形陣の深い位置で不必要なファウルを犯し、ビジター・チームに反撃のきっかけを与えたし、平山がハーフライン辺りで不用意なプレーでボールを奪われてしまったからだ。このような時間帯では、冷静な頭脳と抑制が必要であった。

この試合では、18歳の米本のデビューという話題もあった。米本は終盤にピッチに入り、中盤の中央で「統治者」の今野と並んでプレーし、梶山がサイドに流れるかたちとなった。そのため、熱烈なFC東京ファンが集まるスタンドの前で決勝ゴールの羽生と新人の米本の二人が揃い、試合後の伝統的な勝利の儀式を行なうこととなった。ついに、東京ファンがハッピーな気分になれる日が訪れたのであった。

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コメント

FC東京のサポのことをよくご存じですね。
この文章は、さすがです。

投稿: | 2009年3月29日 (日) 05時37分

モンテディオフィーバー早くも終了
あーせいせいした(笑い

投稿: | 2009年3月26日 (木) 15時29分

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