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昇格2チームの特別なアウェー・デイ

2009/03/12(木)

2009年3月10日:うんざりした気分になっているジュビロマリノスのファンは納得しないかもしれないが、土曜日のJリーグには大きな勝利が2つあった。さまざまな意味で、大きな勝利だった。スコアだけでなく、今季昇格したばかりの2チームが、J1の名門チームを相手にやってのけたのだから。
この結果が示しているのは、J1とJ2の差が段違いなわけでもない、ということだった。ただし、そこに至るまでの道のりはやはり長いし、昇格チームというものは、通常、成功を収めた前シーズンの心理的な勢いをそのまま維持しているものである。

昨季終盤に行なわれた天皇杯で、私はサンフレッチェモンテディオの両チームを見る機会を得たのだが、これら2チームの比較では、モンテディオのほうがサンフレッチェより戦力的にJ1で生き残る可能性が高いと思った。
モンテディオの方が、大柄でしっかりした体格の選手が多く、オフシーズンにチームで最高のフォワード、つまり豊田ではなく、長谷川の方――これは、この長身で、やせ気味のストライカーを今も好む、過激なレイソルファンの一方的な見解ではあるのだが――を残留させることに成功した。
磐田での試合では、長谷川が山形の6ゴール――まさに衝撃的なJ1デビュー――のうち2ゴールを決めた。
ジュビロは昨シーズン、幸運にもJ1に残留できたが、ファンは今シーズも良くて平凡な成績と覚悟しているに違いない。

サンフレッチェは、昨季の天皇杯では西が丘でヴェルディを退けた。この試合は、ディエゴがハーフタイム直前に狡猾なストヤノフに暴力を振るったためにレッドカードをもらった試合としてよく覚えている。その結果、ディエゴは4試合の出場停止となり、降格圏脱出のために戦っていたヴェルディにとっては痛手となった。
サンフレッチェは槙野、佐藤、柏木、ストヤノフがそれぞれ1ゴールずつ挙げ、横浜で4-2の勝利を収めた。
バックでエレガントなブルガリア人とコンビを組む槙野は、コミュニケーション能力の優れたリーダー。J2で1シーズンを過ごしたあと、より多くの経験と統率力を身につけてJ1に戻ってきた。
大柄で、身体能力の高いマリノスのディフェンスを相手に4点もとることができたのだが、やっぱり私には、サンフレッチェは機動性と巧妙さはあるものの、中盤と攻撃陣が少し薄いように思える。

先はまだまだ長いが、昇格した2チームにとって、アウェーを戦ったこの日が特別な日になったのは確かである。この結果は、Jリーグ全体から見れば好ましいものだが、かつてのチャンピオンである2チームにとっては暗鬱たるものだろう。

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