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攻撃陣のオプションは豊富

2009/02/09(月)

2009年2月6日:“水曜日の対オーストラリア戦で誰をフォワードに据えるのか”という岡田武史監督の悩みは、ビッグマッチを控えた多くの監督が羨むものだ。中村俊輔、大久保、そして松井といった“欧州組”が帰ってくるが、岡崎や香川といった“日本組”も、先日のフィンランド戦では5-1の勝利を収め、スターティングメンバー入りを大いにアピールした。さらに田中達也と玉田を加え、岡田監督は4-2-3-1のフォーメーションの中で、4人の攻撃陣を誰に任せるのかという贅沢な悩みを抱えることとなった。

おそらくは、玉田のワントップ。そして俊輔を3人の攻撃的MFの右サイド、中へ切れ込み圧倒的な影響力を持つ彼の左足を有効に使うことができ、また、ディフェンスの裏へのスマートなパスや相手をからかうようなクロス、はたまたロングシュートとオプション豊富なポジションへ据える。
移籍早々に、ボルフスブルクのフェリックス・マガト監督を唸らせた大久保が3人の中央でボールを拾い、ピッチ中央でディフェンダーの間を走り抜ける。松井は左サイドとして理想的だ。彼のヨーロッパでの経験とウィングでのトリッキーなプレーは、日本の攻撃に幅を持たせることができる。
俊輔、大久保、松井の攻撃的MF陣が玉田をサポートするという攻撃陣。彼らはオーストラリアのディフェンス陣を悩ませるに違いない。

一方、これは同時に、フィンランド戦で2ゴールを挙げ自信溢れる岡崎や、田中達也、そして香川がラインナップから抜けることを意味する。この3人は岡田監督好みのスピードと低い重心の持ち主。オーストラリアを困惑させることができるだろう。また、俊輔、岡崎、大久保のコンビネーションもまた候補の一つだし、俊輔、大久保、香川といった組み合わせもあり…とにかくキリがない。
岡田監督は、この試合に向けありとあらゆる組み合わせを考えることだろう。ひょっとすると、日本にピッチの中央で鋭さを持たせるため、バーレーン戦で非常に出来の良かった稲本を、強力なMFのエンジンルームで長谷部とコンビを組ませるために、遠藤を3人の攻撃的MFの左サイドに起用することだってあり得る。
ただ、岡田監督が誰を起用するにしても、セットプレーからの空中戦に強いオーストラリアの攻撃陣と対峙するGKにはやや不安が残る。おそらく、闘莉王との繋がりで都築が選ばれるだろうが。

楽しみな試合だ。日本、オーストラリア、そしてアジアのサッカーにとって素晴らしい試合となるだろう。岡田監督が起用するであろう4-2-3-1の予想スタメン、私はこう見ている。
都築、内田、中澤、闘莉王、長友、遠藤、長谷部、中村俊輔、岡崎、大久保、玉田

結果を予想しろって? 無難な線で1-1としておこう。だがこれは日本にとって悪い結果ではないということも、強調しておこう。

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コメント

俊輔と松井の合流で
テクニックやリズムは更に向上するだろうが、
変わりに豪州の警戒するアジリティ力は落ちる
これが吉と出るか凶と出るか

投稿: あ | 2009年2月11日 (水) 16時16分

2-2・・・日本人なので3-2で勝つと言っとく。
セットプレーは改善の兆しが見えないし、流れの中でも1点取られるんじゃないかなぁ

投稿: | 2009年2月 9日 (月) 15時36分

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