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もう1度“アピール”のチャンスを与えられた阿部

2008/12/29(月)

2008年12月27日:今年のJリーグで優勝争いを繰り広げ、リーグ3位で2009年のアジアチャンピオンズリーグ出場を決めた名古屋グランパス。その躍進にはいくつかの理由がある。
ドラガン・ストイコビッチ監督の指揮力、フローデ・ヨンセンのゴール、ベンチからは杉本恵太の活力、そしてルーキー・オブ・ザ・イヤー候補・小川佳純の活き活きとしたプレー。こうしたことすべてが、名古屋躍進の原動力だ。そしてもう1つ、リーグ全34試合に出場し、左サイドをめまぐるしく走り回る姿が注目を集めた阿部翔平がグランパス躍進のカギだった。

1月20日に熊本で行なわれるアジアカップ予選、対イエメン戦に先駆け1月10日にスタートする鹿児島での日本代表合宿に、その阿部が招集されたのは喜ばしいことだ。日本代表の岡田武史監督も、以前、シーズン半ばの代表合宿に阿部を呼び彼のプレーを見ている。だが阿部は実力を発揮することができなかった。日本人選手はよく、機会が与えられたら自分自身を「アピール」したいと口にする。阿部は大人しすぎて自分をアピールできなかったようだ。

しかし、チャンスが再び巡ってきた。おそらく、ストイコビッチ監督は阿部に、彼が名古屋の監督を引き受ける時にアーセン・ベンゲル監督から受けたのと同じアドバイスをすることだろう。
「自分自身を信じること」そして「自分のやっていることは間違っていないと自信を持つこと」。つまり心の持ちようなのだ。阿部は素晴らしい左足を持ち、また、攻守にわたり左サイドを支配できる力を持っている。彼に必要なのは、自身の意志をプレーで体現すること。待っているだけでは何も起こらない。

ガンバの安田とFC東京の長友は、天皇杯があるため今回の代表合宿には呼ばれなかった。イエメンのような力の劣る相手でも、岡田監督は駒野と阿部勇樹を左サイドのディフェンスとして起用するかもしれない。しかし2人はともに右利きのプレーヤー、4バックの左サイドはやりにくいように見える。だからこそ、天皇杯に敗れたグランパスから阿部翔平が招集されたのである。

この名古屋のレフトバックは、Jリーグベストイレブン候補の30名にも入っていたが、5名のディフェンスから外れたのを知り私は非常にがっかりした。選ばれたのは鹿島の岩政、内田、浦和の闘莉王、マリノスの中澤、ガンバの山口だった。
確かに、正直、このディフェンス陣は良い。だが阿部翔平をセンターバックの山口と入れ替えレフトバックにすれば更に良いのでは? と思うのだ。闘莉王をリベロとし、長身でタフなマークマンの岩政と中澤の後方に置く。内田は右サイド。そして、阿部の素晴らしい左足がディフェンスに絶妙なバランスをもたらす。
日本代表の“3-5-2時代” がどうやら終わってしまったことは寂しいのだが。

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