オズワルドの情熱はさらに強く
2008年12月3日:シーズンはまだ終わったわけではないが、土曜午後のカシマサッカースタジアムは「終わったも同然」という雰囲気だった。
岩政の信じられないような終了直前のゴール、その後の祝福シーン、アントラーズにとってシーズン最後のホームゲームが終わったあとのさまざまなイベント、その間のオズワルド・デ・オリヴェイラ監督の振る舞いは、優勝が決まったかのような感覚を確かに抱かせるものであった。しかし、これはJリーグである。まだ1試合残っているし、最近の歴史を見れば分かるとおり、今度の土曜日には何が起こるか分からない。
基本的には、鹿島は2位の名古屋グランパスに2ポイント差をつけ、得失点差でも圧倒的に有利(その差は12点)に立っているため、札幌では引き分けるだけで王座を引き続き保持することができる。この状況は昨年の最終日とそっくりだ。そのときは、すでに迷走していたレッズがすでに降格が決まっていた横浜FCに苦杯を喫し、アントラーズがうなりを上げてレッズを抜き去りホームで5度目のリーグ優勝を決めた。
ただし、私には今回はアントラーズが苦労しているとは思えない。アントラーズはその点についてはプロフェッショナルらしい冷淡さを持っており、本当に結果が必要なときにはそれを生み出すための方法を必ず見つけることができるのだ。面白いサッカーにはならないかもしれないが、アントラーズは一致団結し、必死にプレーして目標を達成するだろう。土曜日の札幌ドームの試合は、アントラーズにとってその「アントラーズ主義」を見せつけ、優勝銀皿のコレクションを増やすための絶好の舞台なのである。
1つ確かなこと。オズワルド監督はチームを戦う集団に変えるための十分な準備をし、高いモチベーションと冷静さの両方をチームに植えつけるだろう。
12月5日の金曜日は、実はこのブラジル人監督の誕生日である。つまり、彼は、新たな年齢になって2日も経たないうちに、リーグチャンピオンの座を獲得できそうなのだ! サッカーそして成功することへのオズワルド監督の情熱は、先週土曜日のホームでのジュビロ戦の様子を見る限り、さらに強くなっているようである。
岩政のゴール後の監督はとても興奮しており、勝利が決まったあとはとても誇らしげだった。数人の日本人選手たち――当然ながら、ほとんどが控え選手――は、ブラジル人らしい彼のにぎやかな振る舞いの相手をするのに困惑しているように、見えないこともなかった。彼らの様子は、「ロスト・イン・トランスレーション」というよりは、「ロスト・イン・セレブレーション」という感じだった。
試合後、オズワルド監督がピッチのマイクロフォンを通じてファンに向かって絶叫した――本当に、絶叫した――メッセージについて、私は本人に尋ねた。
「人生で最高の瞬間を与えるために、私を鹿島に住まわせてくれた神に感謝したのです」とオズワルド監督。そのときにはとても物静かであった。
「昨年は、最終日に一方が勝ち、もう一方が負けるという結果によってチャンピオンになることができました。今日は優勝のチャンスを逃してしまう可能性もありましたが、最後の瞬間に点を取ることができました。選手たちは素晴らしい。彼らは常にトライし、決してあきらめない。それがチャンピオンの振る舞いなのです」。
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コメント
ジェレミーさんは、12月6日はどのスタジアムに行ってたのですか?
投稿: | 2008年12月10日 (水) 10時39分
最近のJは本当にもつれるので、まだまだ分かりませんな!
グランパスやフロンターレにも良い試合をして頂きたいですね~
投稿: フェレンツ・プスカシュ | 2008年12月 5日 (金) 12時18分
まだだ、まだ終わらんよ・・・by名古屋在住者
投稿: | 2008年12月 4日 (木) 14時09分