初タイトルに向け加速するフロンターレ
2008年11月7日:月曜日に等々力で行なわれた天皇杯4回戦、川崎フロンターレがモンテディオ山形を迎え撃った試合。J1とJ2の力の差をこれほど大きく感じたことは、今までなかった。ビジター(モンテディオ)が早々にリードしたものの、フロンターレに格の違いを見せ付けられ、1-3で敗れた。けなすわけではないが、ゲームの残り1/3の時間は、フロンターレは勝利を確信しクルーズコントロールで軽く流しているかのようだった。
当日の観客のなかには、大宮アルディージャの樋口靖洋監督の姿があった。土曜日のNACK5での対フロンターレ戦に備え、おそらく彼のノートはびっしりと埋まっていることだろう。
今シーズンのJ1も残すところあと4試合。フロンターレは首位と2ポイント差の3位だが、威信と柔軟性をもってプレーしており、チーム初のタイトルを獲得する可能性は十分ある。
土曜日の大宮戦後、フロンターレはガンバ大阪、ヴィッセル神戸と2試合つづけてホームゲームを戦い、そしてヴェルディとのアウェー戦でシーズンを終える。いずれの4チームも、攻撃陣の豊富なフロンターレにとっては難しい相手ではない。
フロンターレは屈強な北朝鮮人CF(センターフォワード)鄭大世が攻撃を引っ張り、レナチーニョが右サイドから、そしてジュニーニョは左サイドから彼をサポートする。3人目のブラジル人選手、ヴィトール・ジュニオールはMF登録だが、キャプテンの憲剛と谷口のMFコンビのおかげで守備の負担は少なく、トップ下でプレーする。
鄭大世は日本の愛知県生まれなので、フロンターレは4名の強力な外国人選手を一度に出場させることができるようなものだ。
フォーメーションは4-3-3より4-2-4を多用している。ストライカーだけでなく、後方からエリア内に走り込んでくる谷口、セットプレーからの中村の正確なシュート、そして長身DF陣のヘディングなど、フロンターレはどこからでもゴールを狙える。
山形戦でのプレーは、冷酷、そうでなければ容赦のないというものだった。スタンドにいた樋口監督は、土曜午後に大宮で対戦する彼らのこれほどの攻撃陣をどうやって止めるか悩んだことだろう。
今現在、フロンターレの驚異の強さを見るにつけ、3人の外国人選手プラス1人のアジア人の選手が出場できるという“3プラス1”ルールが導入される来シーズン、彼らはさらにどれほど強くなるのだろうと思ってしまう。フロンターレにとっては、それは“4プラス1”になるようなもの。3人のブラジル人選手に1人の北朝鮮人選手、そしてそれに加え韓国もしくはオーストラリアの選手?
シーズン後、選手が残留するとすれば、ベンチにはさらに我那覇や黒津が控えているということなのだ…。
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コメント
フロンターレに必要なのは、守備意識が高くそのセオリーにも熟知した監督ではないだろうか?
さらに魅力的な攻撃陣をコントロールするには、ポルトガル語が堪能なブラジル人がベストだ。
そうすれば、楽勝でリーグ制覇できるだろう。
適任が今、九州の方でお菓子をほおばっているところではあるが。
投稿: | 2008年11月17日 (月) 05時32分
フロンターレは日本のサッカーに貢献してない
特に前線が!
投稿: | 2008年11月10日 (月) 14時07分