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またも浮上してきた、俊輔の移籍話

2008/09/18(木)

2008年9月17日:新たなシーズンがスタートし、動き始めた。つまり、俊輔の移籍話のシーズンである。彼はグラスゴーに残るのだろうか? それとも日本、とくに初恋の相手である横浜F・マリノスにできるだけ早い機会に戻つもりなのだろうか?
この話題は目新しいものではなく、定期的に浮上してきているようだが、今回に限っては、彼のスコットランドでの滞在が本当に終わりに近づいているように思える。

家族の問題と国際試合に出るための過酷な移動スケジュールを引き合いに出すことで、中村は移籍市場が開く1月にセルティックを去り、横浜に戻ることを、これまで以上に強く示唆しているのだ。
セルティックとの契約は2009年6月までとなっており、中村にはもう1シーズン、セルティックに残るオプションが与えられている。その場合にはセルティックで1シーズンを終えたあとに、南アフリカで開催される2010年ワールドカップに出場することになる。もちろん、日本が予選を通過すれば、ということだが。

しかし、彼の最近のコメントを読むと、充分にやりつくし、母国での安らぎを求める気持ちがどんどん強くなっているのがよくわかる。
個人的には、中村にはスコットランドに残って欲しい。少なくとも、今シーズンが終了するまでは。
2005年にスコットランドに移って以来、彼は緑と白の横縞のユニフォームで大成功を収めており、待望していたUEFAチャンピオンズリーグに今年も参戦し、グループリーグで再びマンチェスター・ユナイテッドと2試合を戦う。

スコットランド滞在中に彼のプレーが成熟してきたのは確かで、勝つためのメンタリティも身につけ、日本代表でプレーするときにはチームメートに刺激を与えている。日本代表の選手は、中村を尊敬しているのだ。中田英寿タイプのリーダーではないが、代表チームの創造性を掻き立てる存在となっているのである。
これから数ヶ月、日本代表がワールドカップの最終予選を勝ち抜くためには中村の存在感が必要となるだろうが、1月に日本に戻れば中村は競争をする必要がなくなり、存在感が薄れる恐れもある。

スコットランド・プレミアリーグでは、どんな相手であれ中村はタフでなければならないし、集中力を欠くことができない。また、ゴードン・ストラカン監督が選ぶ先発メンバーに入るための競争も激しい。
そして何より、欧州チャンピオンズリーグに出場すれば世界が注目する中で自らを輝かせることができるのだ。選手生活の現時点で、このチャンスをあきらめるのはあまりにももったいない。Jリーグに戻るのは、もう少しあとでもいいだろう。

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