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ガンバ、レッズ、そしてイエローカード

2008/09/29(月)

2008年9月27日:完璧だ! 浦和レッズのゲルト・エンゲルス監督は、2戦合計4-3でAFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝進出を決めた水曜夜のアルカディシア戦勝利(2-0)をそう表現した。
一方、吹田でもガンバ大阪がアルカラマを2-0で破り、2戦合計4-1として勝利を祝っていた。だが、小笠原を欠いたアントラーズはアデレードに0-1で敗れ、2戦合計1-2で敗退した。
前半にはアントラーズにもチャンスがあった。しかし、興梠もマルキーニョスも決めることができず、ロバート・コーンスウェイトが鹿島での無様なオウンゴールを帳消しにする貴重なゴールをヘッドで決めた。

それでも、準決勝に進出した4チームのうち2チームが日本のチーム。彼らは準決勝でぶつかるため、いずれかが決勝に進出することになる。今季のJ1を共に盛り上げているガンバとレッズにとって、シーズン終盤にJ1リーグ戦を含む大きな賞がかかった3マッチシリーズとなった。

埼玉スタジアムにはアジアサッカー連盟の首脳陣と彼らのマーケティングパートナーの歴々が勢ぞろい。眼前で繰り広げられたスペクタクルに大いに満足したようだ。4万1,000人をこえるファンが集い、死闘に決着をつけた素晴らしい2ゴール。AFCも、アジアにようやくプレミアクラブの大会が誕生したと感じたことだろう。

「浦和レッズが大会のレベルを一段上げてくれた」。AFCの役員がそう語った。
「昨年の成功により、彼らはアジアにも名門と呼ばれるクラブがあることを証明してくれたし、他のチームに“アジアチャンピオンのレベルとはこういうものだ”と知らしめてくれた」。
そしてその役員はさらに、規模が拡大されたFIFAクラブワールドカップにヨーロッパや南米の豪華なチームに混じってアジアチャンピオンが出場することが保証され、それが日本のチームをアジアレベルで躍進させ、そしてようやく真の実力を見せてくれたのだと続けた。
「おそらく彼らは、出場して勝てるわけではないと気づいたことだろう」。「大会のレベルはそんなものではない。勝ち抜くためにはとにかく良いプレーをしなくてはならない」。

確かにそうだ。ACLの注目度は年々上がっている。とりわけ、オーストラリアのアデレード・ユナイテッドの準決勝進出はCNNのエクセレント・ワールド・スポーツのヘッドラインニュースとして報道され、ガンバの山崎のゴールが“プレー・オブ・ザ・デー”に選ばれた。そして埼玉スタジアムでの光景は、世界のサッカー界のどのシーンにも引けをとらない。事実、何千という空席が目立つヨーロッパと、レッズファンの多さを比較するとなおさらだ。

相馬が25mの距離から左足のボレーで挙げたゴールは絶品だったし、闘莉王はバックポストでマーカーを振り切り、ポンテのフリーキックを胸でコントロール、そして右足アウトサイドのハーフボレーでネットへ叩き込むという、オールラウンドな能力を見せつけた。それは、レッズのホルガー・オジェック元監督が、闘莉王の優れた技術をドイツの名選手アンドレアス・ブレーメのそれと比較していたことを思い起こすものだった。

しかし、だ!
ロスタイムに入ってから2人にイエローカード? 一体何をやっているんだ。2-0でリードし、試合は終わったも同前。相馬がスローインの遅延行為でイエロー、そして都築が選手同士の諍いに巻き込まれてイエローカード。これで2人とも、準決勝の第2戦もしくは決勝戦のどちらかでの出場停止まで、あとイエローカード1枚となってしまった。
「まったくいらないものだった」エンゲルス監督はそう嘆いた。不必要というより、馬鹿げている。

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コメント

ジェレミータンこういう裏話は興味深いんでこれからもどんどん教えてね!

投稿: オデヨン | 2008年9月30日 (火) 14時10分

ジェレミーさん最高や
いつも楽しく拝読させていただいてます
これからもお身体に気を付けて、日本サッカーの発展の為に頑張って下さい

投稿: じぇり | 2008年9月29日 (月) 16時16分

確かに…あの二枚のイエローカードは全くもって無駄なカードでしたね。
折角、良いプレーを続けていても、最後にあの様なつまらないプレーをしてしまった二人には、猛省をしてもらいたい。
そして次の日本勢同士の対決では、これぞJリーグ!と思わせる様なフェアプレイに満ちて、熱狂的な応援を見せて頂きたいと、私は思っています。

投稿: フェレンツ・プスカシュ | 2008年9月29日 (月) 15時56分

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