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Jリーグのムーンライトシャドウ

2008/07/21(月)

2008年7月18日:多くのファンにとって、平日夜の試合開始時間が遅くなったのは喜ばしいことだったに違いない。そして、私が観た2試合とも良い試合をしてそれに応えた。まずは水曜夜、国立競技場のFC東京対ガンバ。そして木曜、埼玉スタジアムのレッズ対ヴェルディの2試合だ。
どちらの試合もキックオフは7時30分。ファンにとっては、競技場に行くのに30分余裕ができたということで、国立競技場に約2万8000人、埼玉スタジアムには3万5000人と、それは観客数に表れている。平日開催でこの数字は素晴らしい。また、平日の試合を2日間に分けるというのは、メディアやテレビでの露出、宣伝効果を考えると非常に良い。

国立競技場の試合を振り返ってみよう。まず、FC東京の石川直宏。かつてJリーグで最もエキサイティングな選手の一人だと言われていた頃のように、ウィングを駆けあがる彼の姿が見られたのは喜ばしい限りだ。カボレがゴール前でもう少しシャープな動きをしていたら…。そう、例えば赤嶺くらいシャープだったなら、FC東京は石川のダイナミックなウィング攻撃からゴールを挙げることができていただろう。しかし、FC東京の業師・赤嶺は81分までベンチ。ピッチに入った頃には、石川も後半早々にベンチへ下げられていた。

それにしても、前半にシミュレーションでイエローをもらうとは、平山相太は一体何をやっているのだ。シュートを放つ機会は嫌というほどあった。それなのにシュートを打とうとしない。そして、チャンスを逃した後のシミュレーション。オリンピックのダイビングチームに選ばれたいのかと思うほどだ。あれでは、前田拓哉主審も笑いながらイエローカードを出すわけだ。

1-1の引き分けはまあいい。ガンバを観てから数日の間、私はキャッチーな応援歌、マイク・オールドフィールド作曲(いや、サリー・オールドフィールドだったか?)の“ムーンライトシャドウ”を口ずさまずにはいられなかった。
余談だが、この曲の詩のなかで私には理解できない1行がある。
「朝の午前4時」
まるで昼の午前4時もあるかのように歌うのだ。英語を勉強している生徒には、類語反復の良い例だ。

話をサッカーに戻そう。
さて、次は木曜夜の埼玉スタジアム。満月の明るい光が闘莉王の野獣の血を呼び覚まし、ベストパーフォーマンスを引き出したようだ。時に、ピッチ上に3人の闘莉王がいるようにも見えた。バックに1人、ミッドフィールドに1人、そしてフォワードにも。ヘッドで競り勝ち、ペナルティをもぎ取り、PKを決め、ヘッドを決め、那須(茄子)を――多くの日本人は納豆を朝食に食べるが――朝食のおかずにしてしまった。

また、西村雄一主審も良い仕事をしていた。観客を盛り上げようと、ゴール裏へ走り不安定な広告板の上で派手なゴールパーフォーマンスをしていた闘莉王にイエローを出さなかったのは、良い判断だったと思う。FIFAのセップ・ブラッター会長がよく言うように、情熱と感情を見せる選手にイエローを出すのではないかと私は心配していただけに、西村主審がそのままパーフォーマンスを続けさせたのは嬉しかった。

2夜連続の、とても楽しいJリーグ。ただ1つ、困っていることがある。それは「朝の午前4時」、このムーンライトシャドウのフレーズが頭から離れないこと。YouTubeで見ていただければわかっていただけると思う。

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コメント

>平日の試合を2日間に分けるというのは、メディアやテレビでの露出や宣伝効果を考えると、非常に良い。

おっしゃる通りなんですが、実際に地上波放送の夜のスポーツニュースをチェックして見ると、日本テレビ系列の「NEWS ZERO」が比較的詳しく伝えたくらいで、テレビ朝日系列の「報道ステーション」、TBS系列の「NEWS23」、NHKの「NEWSウォッチ9」は結果を細々と伝えるのみか、試合があったことすらわからない様な扱い。
スポーツ専門番組のフジテレビ系「すぽると」も週末の放送とは違い、酷い扱いでした。
昔から「サッカーといえばテレビ東京!」といわれているように、サッカーファンの信頼が厚いテレビ東京ですが、最近では以前ほどサッカーの報道に熱心とはいえなくなりました。

BS1のJリーグタイムは地上波ではありません。テレビ埼玉やTOKYO MXTVは全国ネットではありません。

メジャースポーツになったとはいえ、イングランドと違い、日本はサッカーはまだまだNo1スポーツとはいえません。サッカーを軽薄なものと決め付けて嫌悪感を抱く人達(特に50~60代)がマスコミの中にも少なからず存在しているのでしょうが、サッカー協会とJリーグは地上波メディアでの露出アップを真剣に考えてもらいたいです。

投稿: アベッカム | 2008年7月21日 (月) 14時57分

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