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昇りゆくレイソルの一戦必勝主義

2008/07/10(木)

2008年7月8日:「これからは、どの試合もカップ戦の決勝のつもりで戦う」
とはサッカーの世界でよく聞かれるセリフであり、通常は、降格を避けるため、あるいは優勝を勝ちとるために1つの勝点も無駄にできないチームがシーズン終盤の慌しい時期に発する言葉である。
もっとも、柏レイソルの場合は、ここ最近のリーグ戦での好調ぶりから判断するに、どうやらこの哲学を早めに導入したようである。柏は直近の6試合で5勝を挙げ、リーグ中断前に鹿島に1-1で引き分けた以外はレッズにも勝利しており、日曜日はガンバにも勝った。これだけの好成績。順位も首位と勝点3差の3位という高い位置まで駆け上がったが、自信の程も天井知らずになっているのかもしれない。

柏では今すべてが順調のようだし、上位にいるライバルチームと比べると、リーグ戦(J1)だけに集中できるとういう利点もある。レッズやアントラーズ、ガンバと違い、レイソルはナビスコカップではすでに敗退しているし、アジアチャンピオンズリーグにも参加していない。選手を休ませる必要もなければ、厳しい日程での消耗を避けるため大会ごとに選手を使い分ける必要もない。次に予定されているリーグ戦の試合だけに集中すればよいのである。
しかも、A代表に招集される選手もおらず、チームから抜ける選手といえばオリンピック代表の李忠成、1人だ。だから石崎監督はどの試合でもフレッシュな状態の、最強の布陣を組むことができるのだが、このような贅沢は他のほとんどのクラブでは不可能となっている。

スピードがあり、反応の鋭い李が欠けるのは確かに痛いが、アーティストのフランサが復帰するし、元気いっぱいの菅沼もいつでも先発起用に応えられる状態。レイソルのスタイルに問題なく溶け込むことができるだろう。
フランサは負傷による離脱が長いため万全の状態からは程遠いが、足と頭脳がいつも通り素早く回転していることは、太田の勝ち越しゴールのお膳立てをしたレッズ戦での何気ないスルーパスや、ポポのパスを胸でトラップして李の決勝ゴールを導いた、ガンバ戦でのプレーを見れば明らかである。
ガンバのGK藤ヶ谷は、ペナルティーエリアの角から打たれた李の低いシュートにもう少しうまく対応すべきだったが、それはレイソルには関係のないことだ。

選手個々を比較すると、レイソルはレッズやアントラーズ、ガンバには劣るが、チームのまとまりや、次のリーグ戦に向けての細かな準備といった点では勝っている。レイソルの場合、シーズンがまだ半ばにも達していない段階から、J1のあらゆる試合を、まさにカップ戦の決勝のように戦うことができるのである。

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コメント

ジェレミーのコラムの翻訳、更新を担当しております、株式会社シックスです。
皆様からのご指摘ありがとうございます。
また、原稿に誤記がありましたこと、まことに申し訳ありません。今後、さらに翻訳、チェック体制を見直して、対応して まいりますのでよろしくお願いいたします。

投稿: 株式会社シックス | 2008年7月11日 (金) 10時55分

英語版の方は合ってますから、翻訳のときの間違いですね。

翻訳の中の人も日立台に来なよ

投稿: 774 | 2008年7月10日 (木) 19時24分

三段落目の2行目「菅も」は「菅沼」の間違いではないでしょうか?

投稿: 七誌 | 2008年7月10日 (木) 17時56分

いつも拝見しております。

ただ、柏の監督は「石塚」ではなく「石崎」ですし、
右サイドの選手は「大田」ではなく「太田」です。

G大阪戦のフランサのアシストも、「胸トラップ」ではなく「右足」です。

最近あまりにも間違いが多いので、指摘せずにはおれませんでした。

投稿: pf | 2008年7月10日 (木) 13時53分

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