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スーパーマンから透明人間になったタカ

2008/06/02(月)

2008年5月30日:どんなストライカーでも、ゴールから遠ざかればフォームを崩すもの。そんな時、たいていの監督はこう言うだろう。
「彼がシュートを何本か外したとしても、さほど心配はしない。すべての試合でゴールを決めることなどできないし、誰でもそういう時はある。それよりも、シュートする機会に恵まれない方がよっぽど心配だ」。

高原直泰も例外ではない。タカが単にシュートを外しているだけなら、岡田武史監督も彼をチームに残すだろう。高原の実績からしても、それは時間の問題。またゴールを決めるようになるのだから。だが、問題は彼がシュートを打つ機会に全く恵まれていないということなのだ。毎試合シュートを外しまくっているのではなく、存在感自体がない。2007年アジアカップのスーパースター高原は、透明人間になってしまったのだろうか。

高原が途中交代させられた直近のレッズの試合後、私はゲルト・エンゲルス監督とブンデスリーガから復帰した彼について話す機会があった。
「もちろん彼は不安だろうね。でもそう深刻なことでもないよ。シュートを外したから交代させられたというなら別だけどね」とエンゲルス監督。高原とチームは、まだお互いに慣れていない。高原がチームに馴染み、相手ディフェンスに対してどのようにして攻めるか学んでしまえば、ゴールは必然的に生まれるはずだと楽観しているとエンゲルス監督は言う。そしてこう続けた。「もちろん、彼は現状に不満を持っているよ。今の彼はオーバーワーク、冷静じゃないと思う。我慢が必要だな。それが一番のポイントだ」。

先日のキリンカップ、パラグアイ戦で途中出場した――後半18分、巻に代わって登場――高原だったが、明らかに調子を崩していた。高原の復調…そう、以前の高原に戻すにはレッズへ帰すのが一番だと考え、岡田監督は代表メンバーから外すことにした。
高原はきっと、戻ってくる。6月に入りこれ以上の不運に見舞われなければ、ワールドカップ最終予選に必要とされる選手なのである。南アフリカ目指し、透明人間はスーパーヒーローに戻れるはずだ。

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