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二兎を得るのは大変

2008/05/15(木)

2008年5月13日:数年前のシーズン中に、岡田武史氏がJリーグとアジアチャンピオンズリーグ(ACL)の両方を同年に勝ちとることの難しさについて述べていた。「二兎を得ようとするようなものだ」と当時横浜F・マリノスを率いていた岡田元監督は表現した。それぞれの兎が別々の方向に逃げて行くため、それを追う者は二兎の動きを見ながら、どちらを狙ったらいいのかを選択しなければならないのである。

昨シーズン、浦和レッズは狙うべき兎をはっきりと定め、ACLという兎を得ることができたが、そのためJリーグに集中することが難しくなり、結果的に失速、僅差で優勝を逃すことを余儀なくされた。現在は、昨季の浦和の失速により恩恵を受けたチーム、鹿島アントラーズが同じような立場にある。
2007年にJリーグ優勝という兎を得たチームは、今季のリーグ戦では首位に8ポイント差をつけられているが、ACLではベスト8の座を確保するために奮闘している。ガンバ大阪がすでに1次リーグ突破を決め、シードされている浦和に続いてJリーグでは2つめの準々決勝進出チームとなった。アントラーズも1次リーグ突破はかなり有望だが、クリアしなければならないハードルがもう1つ残されている。つまり、ヴェトナムでの最終戦を勝ち、北京国安に引導を渡す必要があるのだ。

ホームでヴェトナムのナムディンを6−0で破っているのだから、勝点3を得られなければそれこそ大番狂わせということになる。だが、とにかくこの5月21日のアウェー戦をなんとかものにし、リーグ戦突破を確実なものにする必要がある。
NACK5で大宮アルディージャと引き分けたあと、オズワルド・オリヴェイラ監督は、「2つのチームを用意してこのような厳しいスケジュールに対処するのが理想的である」と語った。移動、環境とコンディションの違い、それから日本への帰国を手ぐすね引いて待ち構えている手強いJ1のチーム。2つの戦線で戦う際には、とりわけこの最後のファクターが重要である、とオズワルド監督は言う。他のJ1チームはJ1での戦いだけに焦点を絞り、十分に準備することができるからだ。

もっとも、オズワルド監督は言い訳をしているのではない。まったく違う。彼は、二兎を追うことの難しさを示した、岡田理論を詳述しただけである。もしアントラーズがガンバに続いてベスト8入りを決めれば――つまり、準々決勝に日本の3チームが進出し、同じ国のチームの対戦が避けられるように抽選されるため3チームがベスト4に入るチャンスが生まれるようになれば――少なくともチームを再編成する時間を持てるようになるだろう。
さて、そうなったとき。オズワルド監督はどちらの兎を追いかけ、捕まえようとするのだろう?

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