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朴智星、縁の下の力持ち

2008/05/05(月)

2008年5月2日:アレックス・ファーガソン卿は言う。5月21日に行なわれる欧州チャンピオンズリーグ決勝、チェルシー戦のメンバー表のトップにはポール・スコールズが来るだろうと。では京都パープルサンガで頭角を現し、今やオールドトラフォードでも人気を誇るMF朴智星はどうなのだろう。
バルセロナを破った準決勝での活躍で、朴はおそらくモスクワでの決勝ではスターティングメンバーに入ってくるだろう。
もう一度言おう。圧倒的な運動量で攻撃でも守備でもバルサを翻弄し続けた朴は、マンUの縁の下の力持ち。チームの公式サイトで、彼が“勤勉”とか“肺が破裂する程の活躍”と言われる所以だ。彼こそアジアサッカー界の誇り。韓国にとって、Jリーグにとって、そして京都パープルサンガにとって。

彼はプロ意識を持ちつづけ、常にベストのプレーを忘れない。飾りもトリックもない、ただ堅実にプレーする。精神力も強く、正しいプレーを選択する能力に長けている。
プレーだけでなく、それは彼のキャリアについても同じことがいえる。朴はKリーグでプレーせず、2000年6月に京都パープルサンガに入団。良き師フース・ヒディンクを追って2003年1月にPSVアイントホーフェンに移籍した。そこで欧州CL準決勝のミラン戦での活躍するなど地位を確立した後、2005年7月にファーガソンに請われてマンUに移った。以来、深刻なひざの故障と戦いながらも成長を続け、いま再び桧舞台を迎えようとしている。

AFCが4月22日に発表した候補者リスト21名の中には、朴の名はなかった。アジアサッカー連盟にはいま一度、2008年の年間優秀選手の候補者リストに彼を入れる事を望む。そもそも、11月発表の賞の候補者を4月に発表しなくてはならないのか。理解に苦しむところだ。
AFCのメインの大会、アジアチャンピオンズリーグだって、ようやく盛り上がり始めたところ。最優秀選手など、誰にも予想できないだろう。

だが、私にアジア最優秀選手の話はさせないで欲しい。今年のこれまでの活躍を見る限り、朴は私のリストの中に入っている。そう、たった一人のリストにね。

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