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ジェフ・メモ 〜ミラー監督就任〜

2008/05/12(月)

2008年5月10日:2008年、埼玉スタジアム2002はJリーグの監督たちの墓場と化しつつある。
埼玉での試合に負けた翌日にクビになった監督は今のところまだ2人。そう言うのは少々大げさかもしれない。しかし監督たちを包むムードは不気味なほど似ている。
1人目は新シーズンが始まってわずか2試合、ホームでグランパスに敗れた後にクビとなったホルガー・オジェック監督。そして今週、ヨジップ・クゼ監督が2人目となった。クゼ監督は勝点を2しか挙げることができず、就任からわずか11試合で去ることとなった。

その翌日の木曜日、ジェフはその後任としてアレックス・ミラー監督の就任を発表した。彼はジェフをJ2降格から救うためにアンフィールドを後にしたのだ。ミラー監督にはもちろん自身の考えがあるだろうが、オジェック監督の後を継いでレッズの監督に就任し、チームをリーグ首位に導いているゲルト・エンゲルス監督の言に注意深く耳を傾けると良いかもしれない。

正直なところ、エンゲルス監督には良い選手、より大きく、より経験のある選手が揃っている。しかしながら、彼の観察力によるものも大きい。エンゲルス監督の最初の仕事は、選手たちが楽しく練習し、試合を楽しみにできるよう、チームのムードを変えることだった。そう彼は語っている。さらに、よりダイレクトでストレートに、ピッチを右往左往しないプレーをチームに心がけさせた。

ミラー監督がまずはじめに気づき、間違いなくウンザリするのは、日本人選手が危険なエリア、例えば自身のペナルティエリア付近でもショートパスを多用することだろう。これがうまくゆき、チームが危機を脱することができれば、観ていても楽しい。ただチームが自信喪失状態にある時には自殺行為に近い。ミラー監督は最初に、チームに安全なプレーをするようにと言うはずだ。つまり、エリア内でボールを繋ぐより、ボールを外へ蹴り出し逃げろということである。これは非常にイギリス的に見えるかもしれない。しかし同時に、そうした追い詰められた状況では非常に現実的かつリスクが少ないのだ。

もう1つ、エンゲルス監督のポイントを上げるとすれば、それは固定されたフォーメーションを作ったこと。それにより選手たちはそれぞれ自分の役割を理解し、交代が必要な時でも途中出場の選手がプレーしやすい。なんだか、トルシエ監督の声が聞こえてきそうだな…。
クゼ監督は、シーズン開始から4−5−1を使おうとしていた。しかし故障者の多さと戦略的崩壊で、システムどころかチームを固定することができなかった。自信を喪失し、故障者の多いチームを率いてスタートするミラー監督も、同じ悩みを抱えることになるだろう。とはいえ、ミラー監督には多少時間がある。13節を終え夏の中断期間に入るまで残りホームで2試合。他のチームから遅れること4ヶ月。ジェフのシーズンが一から始まるようなものだ。

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