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FC東京と岡田監督を感心させた若きリーダー長友

2008/04/21(月)

2008年4月18日:岡田武史監督は、若手にチャンスを与えることをためらわない。1998年初頭、ワールドカップ・フランス大会の日本代表22名を選出するとき、結局は外された3名のうちの一人となった市川大祐、そして小野伸二が良い例だ。

4月21〜23日のトレーニングキャンプに招集された選手の中にも、興味深い若手がいる。21歳のフルバック、FC東京の長友佑都である。チームの情報によると、長友は明治大学から入団したばかりのルーキーながら、すでにピッチ内外でリーダーとしての素質を発揮し始めているらしい。
例えば2月に新宿で行なわれたファン感謝祭では、長友は新加入のエメルソンにお辞儀の仕方とサポーターへの感謝の言葉を教えていた。そしてさらに土曜日、騒々しい東京ダービー、ヴェルディ戦に勝利した後、長友は試合終了後のホィッスルが吹かれた後もピッチに残り、アウェー席にいたFC東京ファンの前で、決勝ゴールを挙げた羽生に勝利の儀式のお手本を見せていた。
長友自身がゴールを挙げたわけではないが、試合終了間際、ロスタイムにヴェルディのエリア内で、彼の存在が今野のヘディングシュートから途中出場した相手側の柴崎のオウンゴールに繋がったといえる。

長友はジュビロ磐田の駒野のようにとてもタフなディフェンダー。彼を振り切るのは難しい。ヴェルディのフッキも今回の東京ダービーで身にしみて感じたことだろう。
FC東京では右サイドには徳永がいるため左サイドバックを務めているが、長友は右サイドもできる。実際1−1の引き分けに終わったU−23代表のアンゴラとの親善試合では右ウィングバックをこなし、ゴールを挙げた豊田にクロスを供給している。

今回岡田ジャパンに招集されたことで、彼が北京オリンピック代表の18名に残る可能性はグンと増した。オリンピック代表の反町監督には右サイドに内田と水野、左サイドには安田と本田という経験ある選手がいる。とはいえ多才な長友がメンバーに残る可能性は高い。
近い将来、多くの大きな場面で彼を見ることになるだろうが、北京オリンピック出場はプロとして始まったばかりの彼のキャリアにとってパーフェクトな出だしと言えるだろう。

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