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ストイコビッチ監督、英国式の大宮を堪能

2008/04/07(月)

2008年4月4日:ドラガン・ストイコビッチ監督にとって、水曜夜の大宮アルディージャ初訪問は楽しいものとなった。チームのプレーも納得のゆくもの。前半を終え1点のリードを許していたものの、結局2−1の逆転勝ちを収めた。さらには新たに“NACK5スタジアム”としてリニューアルオープンしたスタジアムにも大満足だったようだ。
「素晴らしいね。まさにサッカーのために作られたスタジアムだよ。雰囲気だけでなくピッチもスヌーカーがプレーできるほど素晴らしいよ」。

美しい絵のように大宮公園の一角に位置するスタジアムの改修で、大宮アルディージャはJリーグでもトップクラスのホームグラウンドを得た。座席もピッチに近く、ゴール裏の急勾配のスタンドはスタジアム全体の歓声を増幅させる。
「イギリススタイルだね」グランパス監督はそう続けた。「ピッチが本当に近く指示が出しやすい。コーチだけでなく選手たちにとっても非常にいい。すべてが素晴らしいよ」。

ストイコビッチ監督は現役時代、その卓越したボールテクニックとその仕草でわたしたち観衆を楽しませてくれた。監督としての彼はとても穏やか。しかし前半には、レフトサイドバックの阿部翔平に向かってボールをパンチしてスローインを促すなど、ファンに今でも激情家の一面を見せてくれた。
どういうことだったのかを尋ねると、彼は笑って答えた。
「ラインに沿ってなるべく遠くへスローインを入れるよう言ったんだ。不用意に中へスローインを入れてボールを奪われ、カウンターを許したりするからね。0−1で負けていたんだし、彼に“起きろ!”って言ったんだよ」。

見ていて楽しいゲームは時が過ぎるのも早い。そんななか、そして日本代表の岡田武史監督の前で阿部は非常に素晴らしいプレーをしていた。レアンドロのファーポストへの見事なヘディングシュートをクリアしたかと思えば、前線に上がり攻撃に加わった。ひとつプレーを挙げるとするなら、左足でタイガー・ウッズでさえ自画自賛しそうな強烈なスピンをかけたパスだろう。171cmという身長はディフェンダーとしては大きくないが、後半にはマリノスの小宮山のように積極的にヘッドで競り合い、勝つ場面もあった。

「阿部。彼はとても面白い選手だ」。ストイコビッチ監督はお気に入りのトルシエ監督の口癖を真似して言った。「身長はそれほど高くないが、ジャンプ力があるし、ジャンプするタイミングが良い。これはディフェンダーにとって重要なことなんだ。それに彼はいつも(前線に)上がること、オーバーラップしてクロスを上げることを考えている。そういう血が流れているんだろうね」。岡田監督も、そのことに気づいたに違いない。

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