« “ジーコ・ダービー”の望みを打ち砕いたチェルシー | トップページ | FC東京と岡田監督を感心させた若きリーダー長友 »

埼玉の“Fワード”

2008/04/17(木)

面白いと考えるか、悪趣味だととらえるか。試合の一部なのか、それともやりすぎなのか…。「埼玉事件」について、どのようにお考えだろうか。

私が言っているのは、先週土曜日、埼玉スタジアム2002でのビッグマッチの前にアントラーズのファンが掲げたレッズ向けの下品なメッセージのことである。
メッセージは、「F**k You Reds」という3つの単語を大きく表示させるつもりだったのだろうが、それぞれの文字が大観衆のなかでバラバラになり、巨大なジグソーパズルのようになってしまった。
なんとか表示できたのは1つ目の文字列の「F**k」(文字が隠されている部分はご想像の通り、おめでとうございます)だけで、2つめの文字列は「Y」だけがさびしく孤立。残りの部分は3つ目の文字列とごっちゃになって「R EOU」となり、その直後に「D」と「S」が漂っていた。つまり、1つ目の文字列以降は「Y R EOU D S」となっていたのである。

試合前のこの余興は前半の試合内容以上に注目を集めた。何といっても、この文字列がゴール裏で前進後退、右往左往していたのだから。実際のところ、ひどく面白かった。アントラーズ・ファンは毎試合メッセージを組み立て、それを最初に判読した人に賞品を贈呈すべきだと私は思った。
メッセージの内容がついに明らかになったとき、我々は2つのことを学んだ。試合をしている2つのクラブの敵対関係がもはや修復不可能なほど悪化しているということ、そして茨城県には英語教師が著しく不足しているということである。おそらく、茨城県では、「ジ*コ」みたいに話せるよう、皆がポルトガル語を勉強しているのだろう。

アントラーズのファンは、ハーフタイムに自ら進んでアクションを起こした。3つの文字列でメッセージを構成するのをあきらめ、より大胆な「F**k Reds」というメッセージを採用したのである。
試合終了の笛が吹かれ0−2での敗戦が決まったときに「F**k」だけを掲げればよかったのに、と同僚の一人が冗談めかして言っていたが、永井の2点目のゴールが決まった後のアントラーズ・ファンにはユーモアの余裕はなかった。

近くにいたマスコミの人々の反応はさまざま。浦和を日本のマンチェスター・ユナイテッドに、鹿島をリバプールに喩えたうえで、両クラブの激しいライバル心が顕著になり、「すばらしい」と評した人がいた。
またある人は、日本人は“Fワード”のインパクトあるいは重大性を十分に理解してはおらず、例のメッセージは敵意からきたものではなく、ファンを扇動することを目的としたものであると指摘した。

レッズのゲルト・エンゲルス監督は試合後、メッセージが目に入らなくて良かったと話した。「悪趣味だよ。主催者やホームチームにはどうすることもできないしね。あまり格好の良いものじゃない」。
この点については、私はエンゲルスに賛成だ。悪趣味だし、扇動も度が過ぎる。日本サッカーの発展に合わせて、チームそしてファンの間でライバル心が高まるのは大賛成だが、今回の埼玉事件のあとにどのような事態が待ち構えているのかを心配する必要がある。横断幕だけの問題で収まれば良いのだが。

鹿島は心からの謝罪をすべきである。レッズ・ファンに深く頭を垂れ、アジアチャンピオンズリーグの覇者に無礼な振る舞いをして本当に申し訳なかったと浦和のファンに詫び、浦和ファン全員にジ*コまたは野沢のポスターを無料でプレゼントするのだ。
そのときの、レッズの反応はどうなるのだろう? 私は、Fで始まる4文字の言葉が返ってくる可能性が高いと思うな。

固定リンク | | コメント (0)

コメント

この記事へのコメントは終了しました。