« 年齢制限と年齢違反 | トップページ | ジェフの光明 »

冷静さを失わなかった日本代表

2008/02/25(月)

2008年2月23日:水曜夜の東アジア選手権、日本代表は2つの勝利を収めたと言える。まずアウェーでの1−0の勝利、そしてもう一つの勝利は挑発的で暴力的な環境のなかで見事な対応をしたことだ。

とりわけ最悪だったのはもちろん後半10分、安田理大に対するGK宗磊の酷いファウル。その瞬間私は、1982年に開催された歴史的なワールドカップ準決勝、西ドイツ代表GKシューマッハがフランスのバチストンに対して犯したファウルを思い出していた。バチストンが中央を突破してボールを蹴った瞬間、突進してきた相手GKに体当たりを食らうというその状況は、今回と非常によく似ていた。
全身で相手選手にぶち当たりながら、ピッチで意識を失い倒れているバチストンを心配する素振りも見せず、腰に手を当てゴールキックを蹴ろうとしていたシューマッハの方が、さらに悪質だった。

少なくとも宗磊はイエローカードをもらったが、審判がこのプレーをファウルだと判断したのであれば、あれはレッドカードでなくてはならなかったはずだ。ボールはすでに蹴られた後で、中国のGKは安田に対して右足で飛び蹴りを狙った。故意で危険なプレーだったのは明らか。日本側が激怒するのは当然だ。

他にもある。特に中国選手の手荒いプレーに怒り、ピッチに数分間倒れていてもおかしくないような場面でもすぐに立ち上がりプレーを続けた楢崎の自制心とスポーツマンシップには敬意を払いたい。ここでも私は、1982年W杯準決勝、フランスのウィング、ディディエ・シスがルーズボールをめぐって大胆にもシューマッハに挑み、無慈悲な怒れるドイツ人GKを感じたのを思い出した(ヘラルド・“トニー”・シューマッハについては、彼の自伝『開始の笛・原題:Anpfiff』を読まれることをお勧めする)。

厳しい状況のもと、中国選手たちが試合も冷静さも失いつつあるなかで、日本選手たちはときとして芝居がかったプレーを見せたものの冷静にプレーを続けた。これは大きな評価に値する。いずれにしても、これはサッカー界、特にアジアのサッカー界にとって大きなイメージダウンだ。
数時間後、チャンピオンズリーグ、セルティック対バルセロナの試合を見るためにテレビをつけ、ホッとした。重慶での馬鹿げた試合後の清涼剤だ。

固定リンク | | コメント (0)

コメント

この記事へのコメントは終了しました。