山瀬をタイ戦スタメンに!
2008年2月2日:監督というものは時として、思いがけないチームの成長を目の当たりにするものだ。先日のボスニア対日本戦を例に取ってみよう。
前半33分、巻の負傷により山瀬が途中出場した。山瀬は動きの緩慢だった日本の中盤に活力を与え、その存在感を示すのに時間はかからなかった。そして後半、山瀬は1点のお膳立てをし、その後自身でも2得点を挙げる活躍をみせた。
水曜に行なわれるタイ戦ではおそらく、横浜F・マリノスの業師・山瀬が中村憲剛にから右サイド先発メンバーの座を奪うだろう。そのくらいのプレーをしたのだ。そうなると、鈴木はボランチ、遠藤を左サイドにそして大久保は高原と巻の下、ダイヤモンドのトップでプレーすることになるだろう。
フォワードライン後方という難しいポジションではあったが、ボスニア戦で大久保を先発起用したのは非常に良かった。チリ戦では純然たるフォワードとしてプレーし、このポジションで大久保がうまく機能するのか不安だったのだ。ゴールに繋げられなかったのはアンラッキーだったけれど、大久保は、深い位置からボスニアのディフェンス陣の後ろを取る良い走りを見せていた。
チリ戦では巻がボールの回りを動き回り、高原にシュートチャンスを作っていた。ということは、巻が同じように動きまわり、そして高原がエリア内でオープンスペースを探すことで相手ディフェンスは大久保の突進を計算する暇もなくなるだろう。
山瀬は自信に溢れ非常に積極的、シュートを打つ気満々。彼のおかげでチームやファンのムードが上がったと思う。
試合後のコメントで岡田監督は、前半は選手にその気がなかったというか、綺麗に決めようとし過ぎていたと語った。ゴールを目前にし、パスを選択するより自身の役目を果たすべき時に、遠藤と内田はシュートを打たなかった。
これは日本代表にとって昨日今日起こった問題ではないが、少なくとも岡田監督にはこの点についてはもっと厳しく、交代させるとかチームから外すぐらいの手段でもって対してもらいたいと思うほど十分腹立たしい程イライラさせるものだ。このレベルでは、そのくらい非常に大事なことだ。
ワールドカップ3次予選を目前に控え、試合開始からやるべき事をきちんとやれば、タイ戦は何の問題もなく勝てるだろう。積極的に、そしてとにかくシュートを打たねばならない。チャンスを逃すことなく決めること…。私の予想スターティングメンバーは、川口、内田、中澤、阿部、駒野、鈴木、山瀬、遠藤、大久保、巻、高原だ。
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