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千葉と寺田の朗報

2008/02/14(木)

2008年2月13日:2人の有望選手が、シーズン早々のU−23日本代表の遠征メンバーに選ばれた。1人はアルビレックス新潟の千葉和彦、もう1人はガンバ大阪の寺田紳一である。
日本代表が厳しい予選を戦っているときには、いずれもキープレーヤーと呼べるほどではなかったが、現在の2人は今後の数ヶ月で18人のオリンピック最終メンバーの座に居座りそうな勢いがある。

千葉はディフェンダーとして登録されているが、中央のミッドフィルダーとしてもプレーすることができる選手で、サッカーをよく知っているのは間違いない。1つ1つの動きを見ていればそれがはっきりとわかるし、数の限られている最終代表の座を射止めるには、そのような万能性が大きくものを言う。
昨シーズン、埼玉スタジアム2002でのレッズ対アルビレックス戦で素晴らしいプレーを見せたことを覚えている。チームは終盤のポンテの劇的な一撃により0−1で敗れたが、千葉は山のようなワシントンをマンマークし、見事に仕事をこなしていた。
ワシントンは、シュートを決めるだけでなく、フリーキックやペナルティーをもらうのも得意。しかし千葉は集中力と意志をもってプレーし、大柄なブラジル人が無理を通そうとするのを頑と拒否、職務を充実に果たしていた。
簡潔に言えば、千葉はしっかりとした態度でその才能を発揮して見せたのである。その姿は、昨シーズン、ジェフのメンバーとして等々力でジュニーニョをマークした水本とそっくり。若い日本人選手が懸命にプレーする姿、とりわけ経験と実績を持つブラジル人ストライカーと渡り合おうとする姿を見るのはいつも楽しいものである。

寺田については、私は素晴らしい可能性を秘めた選手であると思っている。速くて、鋭くて、大胆。両足を使うことができ、ゴールへの嗅覚もある。寺田が今シーズン、素晴らしいコンビネーションを誇るガンバの中盤でレギュラーの座を獲得するには、実力をコンスタントに発揮できることを監督の西野にアピールする必要があるだろうが、その素質には疑問の余地がない。
千葉も寺田も、2007年の末端メンバーの立場から、2008年のオリンピック代表に躍進できるだけの資質は充分にある。私はそう感じている。

中国での東アジアサッカー選手権に参加する日本代表チームについて言えば、すべてを賭けてプレーすべきは4人のストライカーだ。
高原、大久保、巻。岡田監督のトップ3のフォワードが全員欠場のため、播戸、矢野、前田、田代はアピールのチャンスを得たことになる。個人的には、播戸のゴールを期待している。先週の雪の埼玉でのタイ戦で、半袖、手袋なしの姿で途中出場した彼のことだから、きっと活躍できるはずである。あのときの播戸の姿こそ、まさにサムライ・スピリットではないか!

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