岡田監督始動
2008年1月26日:日本の選手たちが、金曜夜に開かれた記者会見で岡田武史監督が見せたパフォーマンスを真似できれば、日本代表の未来は明るい。そこには、やる気に熱く燃える男がいた。真剣に毅然としながらも、時折ジョークを飛ばす余裕。オレ流を貫く自信に満ち溢れていた。現場から距離をおいたのが良いリフレッシュになったのは明らかだ。
1997年、加茂監督更迭を受けアシスタントコーチから監督になった頃よりもずいぶんと力強い。言うなれば、サラリーマンのオカちゃんから岡田社長になったというところ。
とにかくやってみよう、そして試合に勝つための準備をしようという、ということが、その練習風景から見てとれる。前に監督を務めた時の保守的な手法からの、もう一つの変化だ。
岡田監督は、2010年のワールドカップで世界にインパクトを与える新しいブランドのサッカーを築きたいと語った。そしてそれを実現するため、スピード、スタミナ、積極性、そしてとりわけチームワークを選手たちに求める。早くも岡田監督の目にとまった一人の選手を挙げるならそれは、オリンピック代表のキャプテン、水本だ。4バックを採用するとなれば、彼はディフェンスの中央で中澤のパートナーになるだろう。
昨シーズン、水本はジェフで急成長した。ガンバはそのプレーに目をつけ、獲得を決断したのである。岡田監督がピッチ上の選手に求める素質を、水本は備えている。
大久保にも同じことが言える。日本代表としてのゴール数が誤解を招きやすいが、彼はデータで見るよりもずっと良い選手だ。昨年の日本代表の最終戦、エジプト戦でのゴールが大久保をその呪縛から解放し、今後のゴール量産に繋がってくれることを願いたい。
監督と選手の関係も、信頼と尊敬に基づいた非常にプロフェッショナルなものに見える。岡田監督が異議を許容する姿は想像できないし、それ以前に、異議に直面することもないだろう。どのようなプランでゴールを達成するのか、岡田監督は掌握している。
金曜日に話していたが、少なくとも2月6日のワールドカップ予選、タイ戦までは多少の準備時間がある。この試合が、最初のターゲット。チリ、ボスニアとの親善試合が、そこに向けた正しい方向性を示してくれるだろう。
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