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サンフレッチェの説得活動は続く

2008/01/04(金)

2008年1月2日:アントラーズとサンフレッチェが戦った元日の天皇杯決勝のあと、試合に出てさえいなかった選手の話題が多く出た。そのこと自体が、日本でもっとも期待されている選手の一人、柏木陽介の成長ぶりを物語っている。
J2降格が決まった今、柏木はサンフレッチェに残留すべきなのか、それとも満足のゆくオファーを受け入れキャリアアップを目指すべきなのか。柏レイソルが触手を伸ばしているそうだが、おそらく他のクラブも同様だろう。

J2でプレーする場合、オリンピック代表に選ばれる可能性そして2008年にA代表でプレーする可能性は減少するのだろうか?
当然、サンフレッチェでは柏木の残留を望んでいる。柏木はピッチ上のプレーだけでなく、その商品価値を考えればピッチ外でも重要な存在。柏木を出場停止処分で欠いたサンフレッチェが0−2で破れた天皇杯決勝後、私はクラブの常務取締役を務める高田豊治氏と少し話す機会があった。

柏木は残留して、J2でフルシーズン――チーム数増加により、来季は42試合――を戦うべき。そうすることでより安定したプレーができるようになる、というのが高田氏の見解だ。
「彼はまだとても若い。デキの良いときと悪いときがあるのは当然だと思う」。12月15日に20歳になった中盤の魔法使いについて、高田氏はこのように語った。「サンフレッチェに残留すれば、来季は好不調のギャップを埋められるようになり、プレーのレベルがより安定するようになるでしょう」。

高田氏の考え方は現実的で納得もできる。J2で1シーズンを過ごすことが、必ずしも後退を意味するものではないことも証明されている。
たとえば、京都の元監督で現在はレッズの監督補佐を務めるゲルト・エンゲルスに、パク・チソン(朴智星)が京都の一員としてJ2でプレーした結果どれほど成長したかを聞いてみればよい。過酷なスケジュールのなか、若き韓国人選手はほとんど毎週、土曜―水曜―土曜という間隔で厳しい試合に臨まなければならなかった。その結果、パク・チソンは練習では決して身につけることのできない切れ味を身につけたのである。PSV(オランダ)もマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)も、その点は認めるだろう。

広島の同じく有力選手・駒野友一の場合は、すでに代表チームで地位を確立しているので柏木とは状況が異なる。駒野については、ヴィッセル神戸が獲得を目指している。
ただし高田氏によれば、日本代表の岡田武史監督は、たとえ駒野や他の選手がJ2でプレーすることになっても選考の対象にすると言明しているという。

2007年にも懸命に努力したが、サンフレッチェは有力選手にJ2でプレーしてもらうための説得活動を今も続けている。さて、選手相手のこの戦いでクラブはどれだけの結果を出せるだろう?
1−1のドロー。これが妥当な予想か。

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