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ユナイテッドじゃなくなったジェフ

2008/01/17(木)

2008年1月16日:ジェフユナイテッド・ファンの苦しみは、いつ終わるのだろう? 新シーズンの始まりはまだ7週間も先なのに、二大スポンサーの古河電工とJR東日本にとっての「我らが不満の冬」が去ると、ユナイテッドな状態ではなくなったジェフが早くも降格候補として囁かれている。
水本(ガンバ)水野(セルティック)佐藤(京都)山岸(フロンターレ)羽生(FC東京)が移籍濃厚あるいはすでに移籍。万能選手である坂本のアルビレックスからの復帰が、唯一の明るい話題である。
ジェフは、これまでにも良い選手――山口、茶野、村井、阿部――を失う傾向があったが、これほどの規模の流出はかつてなく、1月の段階で“J1残留危機クラブ”と表現しても誇張にならなくなってしまった。

まあ、1996年と1997年にガンバを指揮した、クロアチア人監督のヨジップ・クゼを迎えたのは確かである。ただし、トレーニングが再開されたとき、どれほどの選手が揃っているかは定かではない。
ジェフにとっては、まったく残念な状況。ナビスコカップで2度優勝し、蘇我駅より近く、リーグでも最高のスタジアムの1つに数えられるフクダ電子アリーナを持つこのクラブは、すべてが順調であるように見えたのに。

昨シーズン、グラウンドの外でクラブ関係者と話したとき、その関係者は、シーズンチケットの保有者数が市原臨海競技場時代の1,800人から5,000人に急増したと言っていた。これはクラブにとっては素晴らしい数字だ。さらに、ジェフは遠く五井にあった市原臨海競技場でのホーム戦の観客数と同じくらいの数の観客を、アウェーでも動員できるようになりつつあった。

注目に値する魅力的なチーム。優れた選手を何人か擁していたジェフは、上昇の一途にあった。しかし、現在は崩壊状態。最近では羽生のFC東京移籍が重い一撃…。
羽生は、ユナイテッドのなかでも際立っていた選手の1人で、オシムが評価していた日本選手の特性を具現化した選手だった。もっとも、羽生の才能と潜在能力は、オシムが評価する以前の2002年に、ジョゼフ・ベングロシュ前監督も認めていた。
それが、筑波大学からユナイテッドへの入団を羽生に決めさせた最大の理由で、メディアが阿部に注目していたときも、ベングロシュは、羽生のように日ごとに、試合ごとに急速に伸びる選手は見たことがないと語っていた。またベングロシュは、羽生がプロのクラブに入るまでに大学で数年間を無駄にしたのは残念だったと話していた――彼によると、プロに入るのが6年遅かったそうである。

幸せだった頃の思い出。いま、ジェフのファンに残されているのは、それだけだ。

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