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降格にめげず進むサンフレッチェ

2007/12/27(木)

2007年度Jリーグのシーズン最大の驚きは、サンフレッチェ広島の降格だった。
選手たちの顔ぶれを見れば、残留するに充分なほどの若さと戦力が備わっていたように思うが、サンフレッチェは入替え戦で京都サンガに敗れた。その後、3本の矢が元気を取り戻し、天皇杯の準決勝まで勝ち進んだのは、まったく見事である。その後の結果がどうなろうと、少なくともサンフレッチェのプライドはいくらか回復しただろうし、降格という憂き目を経験したサポーターにも元気を与えることになった。

正直なとこと、私はサンフレッチェが降格争いに加わるとは予想していなかった。全体的な選手の質から見ても、J2に落ちるとは夢にも思わなかったのである。
リベロのストヤノフ、中盤の中央の戸田と青山、前線のウェズレイと佐藤というチームのバックボーンを、トップ下の柏木、サイドの駒野と服部が補強するという陣容。さらに、森崎ツインズの経験と巧みさが加わり、バックにはユース代表チームのキャプテンである槙野、ゴールには下田という人材もいる。なぜサンフレッチェが瓦解したのかを解き明かすのが、難しいくらいである。
総じて言えば、サンフレッチェには順位表の中位で定着するのに不可欠な要素である、優れたディフェンダーが1人欠けていた――さらに言えば、サンフレッチェの降格こそが、Jリーグの進化を強く裏付ける証拠となっているのである。

ここ数ヶ月でも、Jリーグの進化を示す例がほかにも2つあった。1つはU−22(22歳以下)代表の北京オリンピック出場権獲得。もう1つはリーグ優勝でシーズンを終えようとしていた浦和レッズの見事なまでの苦戦ぶり。
反町ジャパンにはこれまでのチームのようなスター選手はいなかったが、チームは普段からJリーグ・サッカーで鍛えられ、良いプレーができるようになった。典型的な例としてすぐに思い浮かぶのは、水本と水野のジェフユナイテッド・デュオだ。

レッズについては、自信に満ちていると思える時期もあったが、最後の5試合で勝つことができなかった。最初の3試合を連続で引き分け、最後の2試合はホームでアントラーズに、アウェーで横浜FCに敗戦。この結果も、トップリーグの層の厚さを立証しており、実際にグランパス、フロンターレ、エスパルスがいずれもシーズン終盤に浦和から勝点を奪い取っているのである。
サンフレッチェは高価な代償を支払うハメになったが、一連の流れをトロフィーで食い止めることも依然として可能なのである。

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