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すぐそこ、でもまだはるか彼方

2007/11/22(木)

11月20日:北京オリンピックまで、あとたったの1勝――あるいは1引き分け――。水曜夜に国立競技場で行なわれるサウジアラビア戦を前にした、日本代表の状況だ。そう、オリンピックは手が届きそうなほど近くにあるが、サウジアラビアも勝てば出場権を手にできるため、出場決定までの道のりは長い。
水曜日の試合を、張り詰めた魅力的なものにするお膳立てはすべて整った。数ヶ月にわたる予選が、カップ戦の決勝のような形――勝者がすべてを手にする試合、今回の日本は引き分けでもすべてを手にできる――に凝縮されるのである。

カタールでの敗戦後、日本はベトナム戦で見事に立ち直り、実力と経験の違いを見せつけ、そしてゴールを量産して鮮やかに勝利した。
反町監督は、4ゴールを挙げた攻撃陣を賞賛した。4ゴールのうち2本はレイソルの元気溢れる李が、1本はペナルティ・スポットから本田が、もう1本は細貝が見事なヘディングで決めた。

この試合、反町監督は守備的MFを青山(広島)1人にするというリスクを負い、攻撃が好きな広島のチームメート柏木と組ませた。右の水野と左の本田が中盤にバランスと深みを与え、李と走力のある岡崎が攻撃を引っ張った。
最初のゴールはセットプレーからディフェンスのミスによってもたらされたものだったが、2点目は本田の巧みな素晴らしいクロスを李がしっかりと合わせたもの。彼にとってはこの夜2つめのゴールだった。
李はピッチ内外で特色と個性を発揮しており、Jリーグでの私のお気に入りの1人であるフランサをお手本に、自身の特長をアピールする方法をしっかりと学んでいるようである。

もちろん、水曜日の「決勝戦」に向けて日本は有利な立場にある。しかし守備を固めて、引き分けを狙ったプレーをするのは自殺行為だ。日本はまずそうしたプレーはしないと確信している。そう、先制点がおそろしく重要な意味をもつからだ。
日本は非常にクレバーで成熟したプレーで試合を支配し、勝利を焦って攻めすぎてはいけない。ときにはカウンターの機会をじっと待つというな、メリハリのきいた試合をしなければならない。

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