また一つ、ガンバの賢明な策
11月9日:ガンバ大阪は、よほどツボを心得ていると見える。そしてそれは、外国人選手の獲得法に現れている。シジクレイ、マグノ・アウベス、そしてバレー、ガンバはすでに日本のチームで結果を出し信頼も勝ち得ている選手を獲得する。リスクはない。
そして今度は、西野朗監督との契約を2009年のシーズン終了まで、2年間延長した。それも、1年ではなく2年の延長というところが賢明だ。万が一、日本サッカー協会(JFA)が西野監督を代表監督として指名した場合、ガンバはそれなりの補償を要求することができる。これはもちろん、オシムジャパンがうまくいかなかった場合だ。
とはいえ、私はオシムジャパンがうまくいかないと言っているのではない。オシム監督の下、日本代表はうまく軌道にのっていると思う。しかし、この世界では何が起こるかわからない。かのジョゼ・モウリーニョ氏も、言うだろう。
西野監督は間違いなく、JFAの次期監督候補リストの筆頭にいる。
2005年のリーグ制覇、そして今度はナビスコカップを制し、ガンバはリーグのトップチームとしての地位を確立した。ユースチームにも確固たるポリシーがあり、チームに貢献できない選手には決してお金をかけない。
FC東京の守備の要・今野が、この冬に吹田へ行くのではないかという噂が流れている。FC東京ファンにとっては受け入れがたい話だが、ガンバにとってはこの上なく素晴らしいものだ。
今野は明神のように頑強で頼り甲斐があり、自身の持つ全てをチームに捧げ、前へ前へと引っ張っていくタイプの選手だ。この、柏レイソルのかつてのスター・明神について、フィリップ・トルシエ元監督は以前、「自分のパーフェクトチームには、8人の明神と他の3人の選手がいれば良い」と最大の賛辞を述べている。
明神は毎試合、10点満点中7点の活躍をしてくれる。決して6点ではない。トルシエはそう言った。
今野も同じくらい、いや、彼はそれ以上だ。実際、今野には10.5点をつけても良いと思うことがある。シーズン開幕当初の私の優勝予想は、ガンバだった。
残り4試合。彼らのチャンスは遠のいたように見えが、しかしこれはガンバが落ちたというより浦和の意志の強さと層の厚さによるところが大きい。ガンバも、それはよく理解している。だからこそ、西野監督と新契約を結んだのである。
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