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J2マラソンの先頭走者コンサドーレ

2007/11/15(木)

10月13日:超重要な試合が目白押しの今日この頃、このコラムの書き出しをどうするのかも悩むところである。というわけで、今回は上位の話題から始めることにしよう。J2の上位の話題から。

前大宮監督である三浦俊也監督の指揮の下、コンサドーレ札幌は長い長い昇格レースのゴールに近づきつつある。48試合のうちの46試合を終え、コンサドーレの勝点は87。2位のヴェルディとは2ポイントの差がある。3位は、45試合消化で勝点81の京都サンガF.C.で、その下にベガルタ仙台(45試合消化で勝ち点80)とセレッソ大阪(45試合消化で勝ち点78)が続いている。
規定では、上位2チームが自動昇格し、3位がJ1で16位のチームと入替え戦を行なうことになっている。日曜日には札幌ドームで、首位コンサドーレと3位京都の上位対決が行なわれる。

先日、絵に描いたような美しさのコンサドーレ宮の沢練習グラウンドで“青年トシ”を取材した。グラウンドの一方の側にはチューダー様式の家と、何かと話題のスポンサー・石屋製菓が所有するピンクのチョコレート工場があり、その向こうには山々と風車。まったくうっとりする環境だ。とりわけ、北海道の早い冬に明るい陽光が差し込んでいる景色は申し分がない。

開幕直後にリードを奪って大差をつけたのだが、後続の集団がじわじわと迫る。チームは現在、必死に逃げ切ろうとしているマラソン・ランナーのような状況に置かれているのに、監督はリラックスしているようだった。
「ここでの暮らしが気に入っています。ストレスがないですからね」。練習を終え、グラウンド内を1日8〜10キロ走る日課に入る前に、そう話してくれた。「岡田さんも気に入っていたようですよ」。
「岡田さん」とは、もちろん1998年の狂乱のあとに札幌に避難した岡田武史のことである。

シーズン開幕前、正直言って私はヴェルディや京都、仙台、セレッソ、ベルマーレ、アビスパといったチームが揃うリーグで、コンサドーレに昇格のチャンスが巡ってくるとは思いもしなかった。
「私も。驚きましたよ」とトシは言う。「1年目のシーズンは3位か4位で上出来。来シーズンに昇格を狙える位置にいたいと思っていました。しかし5月からずっと首位に立っていて、選手たちはそうした状況にもうまく対処しています。毎日、一生懸命やっている」。

札幌の選手たちは、あともう少し一生懸命のプレーを続けなければならないだろう。日曜日の京都戦後、コンサドーレはシーズン最終日まで試合がない。最終日の12月1日、コンサドーレはまたもホームで、最下位にいる水戸ホーリーホックと対戦する。

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