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フロンターレFW鄭大世の弁護

2007/10/01(月)

9月28日:水曜夜に川崎フロンターレが等々力で敗れた結果、アジアチャンピオンズリーグでの日本チーム同士による決勝戦の望みは打ち砕かれた。
PK戦前から、正直私は最悪の結果を想像していた。試合自体はフロンターレが支配していたが、決定的なチャンスを逃していた。対するセパハンは後半開始前からPK戦を狙うかのような試合運び。全てがセパハンの勝利へと向かっていたようだった。そんな状況下、セパハンは失うものが何もなく、一方のフロンターレはさらに大きなプレッシャーを背負う。フロンターレはそれでも結果を出そうとしていたが、結局、叶わなかった。

ここは、セパハンを褒めるべきだろう。彼らは運も味方に付け、GKアバス・モハマディのファインセーブと決定力不足のフロンターレ(特にジュニーニョ)に救われたのだ。大柄で頑強、時として暴力的、そして極めて冷笑的なセパハンのDFに対して、ジュニーニョはいつもより小さく、そして軽く見えた。しかしそのスピードとスペースを探す目で、彼は攻撃をつづけるフロンターレの中で得点圏に何度も身を置いていた。
大胆不敵な鄭大世(チョン・テセ)とジュニーニョの2トップでは我那覇の出番は少なく、数分プレーしただけだった。

鄭のディフェンスについて、私から一言。
延長に入り、鄭がセンターハーフのハジ・アギリーとの空中戦でヒジを使っているとセパハン選手たちがクレームをつけていたが、あれはヒジでなく頭だ。ジャンプするのが少々遅かっただけ。しかし悪意のあるものではなく、何と言うかそう…韓国スタイル?
アギリーのチームメイトの芝居じみたリアクションからして、大量に出血でもしていたのだろう。医師と担架がピッチに呼ばれた。

こういう場面は、主審は非常に判断が難しい。選手が本当に負傷しているのか、もしくは他の選手同様、怪我したフリをしているのか。見極めなくてはならない。この時は実際に負傷していたのだが、事態をしばらく見ていた主審を、誰が責められるだろう? セパハンの選手達はここまでに何度も、怪我を装っていたのだ。
セパハンは鄭がヒジ打ちをしたと事を荒立てようとしたが、実際のところ彼はヒジを使っていない。ゲームが再開された時に寄って来たセパハンDFに対し、自分の頭を指していた。

フロンターレが消えた今、レッズには頑張ってもらいたい。
ファンとして言わせてもらえば、アジアや世界に対して誇れる成功を残してきたし、チャンピオンズリーグでそれを示し、FIFAクラブワールドカップの出場権を獲得してもらいたいものだ。たとえJリーグで何位に終わろうとも。

マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン卿も溢れんばかりのレッズファンに感心し、プレミアリーグのトップ10以下のチームになら、レッズは決して引けを取らないとコメントしている。
トップ10? その程度かなあ?

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