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大久保はオシム・ジグソーパズルの1ピースとなり得るか

2007/10/22(月)

10月19日:とにもかくにも、良かった。これで少しは安堵できるのではないだろうか。大久保嘉人がようやく、最高レベルで結果を出してくれた。
水曜日の対エジプト戦、4−1の勝利で見せた2本の素晴らしいゴール。誰もが待ち焦がれていたそのゴールは、2003年5月31日の代表デビュー以来21戦目にしてやっと訪れた。確かに、出場したうちの何戦かは交代要員として数分プレーしただけだった。しかしそれでも、出場機会が増えるにつれ、彼にかかるプレッシャーは増していった。そしてようやく…。

長らく待ち焦がれていたら、それは2本同時にやってきた。そう、まるでイングランドのバスのようだ。
これで20試合ノーゴールだったのが、21試合2ゴール。一晩でゴール成功率が跳ね上がり、大久保にとっても良かった。
一般に、このレベルのストライカーでは3試合に1ゴールが適正な成功率と言われている。この調子でいけば、大久保は来年には適正な成功率へ上げることができる。この2ゴールで呪縛から解かれ、これからも積極的にゴールを狙っていってほしい。

大久保に最初にチャンスを与えたのは、ジーコだった。2003年、ジーコは大久保についてよく語っていた。しかし大久保はゴールを挙げることができず、監督のお気に入りリストから外れ、2006年ワールドカップ代表入りのチャンスを逃してしまった。

オシム監督も、彼の素質はよくわかっていた。だがまずは大久保に学ばせ、そしてチャンスを待たせた。そして水曜日、大久保は監督の信頼に応え代表への定着に向けて一歩前進したのだ。
とはいえ、この先には、田中達也、佐藤寿人、そして播戸竜二との激しいポジション争いが待っている。
それでも大久保ファンにとっては、オシム監督のジグソーパズル、チームのスタイルと個性にあったピースが見つかったと感じたことだろう。結果はさておき、今回の2ゴールは日本代表にとって今年最後のボーナスだ。

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