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勝点2を失ったのはどちらか?

2007/09/13(木)

9月11日:勝点1を得たのか、それとも勝点2を失ったのか? それが問題となるは、土曜日に行なわれたオリンピック予選、アウェーでサウジアラビアに0−0と引き分けた日本代表である。
試合前は、スコアレスドローで良しとされていたが、63分にサウジが1人退場。10人になると、流れは日本に向き始めていた。期せずして、勝点3をまるまる手に入れるチャンスが訪れたのだ。日本はそのチャンスをモノにすることができなかった。しかし0−0という結果を、勝点2の損失ととらえるべきではない。私は今でも、アウェー戦としては満足できる結果であると評価しているし、日本は水曜夜のカタールとの大一番に向け、体勢をととのえることができたと考えている。

退場者が出たチームが奮起するのは、よくあることだ。選手たちは憤りを覚え、それぞれ懸命に走るようになる。そうして(退場者が出る前の)その状態を維持したり、あるいはさらに向上させたりすればヒーローとして扱われるから、モチベーションも数段上がる。
サウジはまさにそのケース。10人でよく戦った。だがそれでも結局、ホーム戦で勝点1を得たのではなく、勝点2を失ったという見方になるだろう。

反町監督の選手起用は、興味深かった。平山を外しただけでなく、右サイドバックに内田を入れ、水野を前にスライド、さらに森島をワントップにして、そのサポートに家長を置いたのだ。
内田はこれまでずっと鹿島でやってきたようなプレーを見せて良かったが、水野は中央寄りでプレーしたため、あまり効果を発揮していなかった。正直言って、私は、水野が右サイドを全速力で駆け上がり、ディフェンスを抜き去ったり、あるいは内に切れ込んだりして、それからクロスを上げるほうが好ましいと思っている。
故障から復帰した伊野波がリベロとして帰ってきたのは、心強かった。反町監督は水本をそのままキャプテンにしていたが…。青山、伊野波、水本のスリーバックは、オリンピック予選の最終予選に入っても以前のままの素晴らしい姿を維持しなければならないが、日本の問題点はフォワードにある。彼らは点がとれないだけでなく、中盤の支配もできないのだ。

ホームのカタール戦を前に、反町監督は今こそ、内田を犠牲にして水野を右サイドに残すべきかどうか、それから森島とコンビを組むストライカーをもう1人起用すべきかどうかを決断しなければならない。
2試合で勝点4を獲得し、日本の北京への道のりは依然として順調だ。しかし、国立競技場で行なわれるカタールとのホームゲームでは、その後の2試合がアウェーとなることも考慮して、必ず勝点3をとらなければならない。

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