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チョのゴールでエスパルス前進

2007/09/06(木)

9月4日:1つのゴールが明暗を分ける。それがローカル・ダービーで、ロスタイムが4分を経過した時点ならなおさらだ。
土曜日のエコパでの静岡ダービー。藤本淳吾の絶妙なフリーキックにチョ・ジェジンが体を折り曲げ頭で合わせ、この試合唯一のゴールを決めたとき、時計は94分を指そうとしていた。
ゴールのあとには荒々しい祝福シーン。チョはユニフォームを脱ぎ、ゴール裏のエスパルスファンに投げ入れた。それはかなり見ものだった。それからタトゥもなかなか印象深かった。

一方、相手のダメージは深刻だ。ジュビロの監督で、かつては守備の要だったアジウソンは0−1の敗北を受けて辞任。クラブは内部昇格の内山篤新監督のもとで、またも過去の栄光を取り戻すための活動を始めねばならない。しかし、栄光を取り戻すのは今シーズンではない。ジュビロは現在、勝点34で9位。J1の無風地帯にいるのだ。

エスパルスについて言えば、これ以上順位を落とすことはないだろう。
長谷川健太は限られた手駒で素晴らしい仕事をしているし、チームにはあらゆるポジョションに魅力的な、若きタレントが揃っている。中盤の中央では、スティーブ・ペリマンがその在任時に日本最高のMFと評した伊東がすべてを取り仕切っており、さらにフェルナンジーニョの並外れたテクニックがブラジル風の彩を添える。そして前線ではチョが強さと安定感を発揮している。

エスパルスは勝点44で4。首位のレッズとは8ポイント差があり、まだタイトルに挑戦できる位置ではないし、ダークホースとも言えないだろう。ダークホースの称号は、鹿島アントラーズにこそ与えられるべきだ。フロンターレを圧倒した鹿島の力を無視することはできない。
しかし、これからのシーズンでさらに経験を積めば、エスパルスも2008年には優勝を狙えるだけのチームとなるだろう。
その一方で、地域内のライバルであるジュビロは、またも、またもやり直しである。
最初に書いたように、1つのゴールが明暗を分けるのだ。

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