2つの好結果。だが準々決勝はまだ終わっていない
9月21日:水曜夜に行なわれたアジアチャンピオンズリーグの準々決勝・第1戦、日本勢は2チームとも、とりあえず満足のいく結果を残した。レッズはホームで全北モーターズを2−1で破り、フロンターレはイランでセパハン相手にスコアレスドロー。
レッズは全北を相手に、試合の大半を優位に進めていた。全北はいつになく元気がなく、ほぼ全ての面でレッズに劣っていた。そう、レッズのロブソン・ポンテが残り10分で交代するまでは…。ポンテの交代とともにレッズはゲームの主導権と勢いを失い、対する全北は勢いを取り戻し、パニックを起こしはじめたレッズから試合終了間際に1点を返した。
それでも、オジェック監督の言うように、レッズは勝った。オジェック監督は、第2戦も積極的に攻めていくと断言した。アウェーゴール・ルールのおかげで、全北は1−0で勝ちさえすれば準決勝に進める。だが、レッズは間違いなく得点を挙げる攻撃力を持っている。
一方、フロンターレは等々力での対セパハン戦ではまだ課題が残っている。
アウェーでの第1戦のスコアレスドローはフロンターレにとって良い結果と言えるが、セパハンにとっても、悪い結果でもない。ホームチームは、第1戦でゴールを挙げられなければ、次戦が非常に重要となる。
フロンターレは有利な立場にあるが、それでもセパハンは非常に危険な相手だ。彼らが1点でもゴールを挙げれば、フロンターレは2ゴールが必要になる。
そう、等々力での最初のゴールは、とても大きな意味を持つことになるだろう。だが、フロンターレは早く試合を決めてしまおうと焦らないことだ。そして、セパハンのカウンターに十分気をつけなくてはならない。相手に得点を与える危険を覚悟で頭から攻めていくのか、それとも慎重に相手ディフェンスを崩していくのか――。フロンターレがどのような作戦で戦うのか、興味深い。
先ほども言ったとおり、セパハンにとって、ホームでの第1戦のスコアレスドローは決して悪い結果ではないのだ。試合のペースをつかもうと、第2戦でホームチームにかかるプレッシャーは大きい。
表向きは、日本のチームにとって第1戦の試合結果は良かったように見える。しかし第2戦の90分で何が起こるのかは、まだわからないのだ。
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