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選手交代が伏線となった、大分劇場のどんでん返し

2007/09/20(木)

9月18日:ロスタイムもすでに、ほぼ消費されている。試合はアウェーチームが2−1でリード。選手交代もまだ2回。さて、次に予想されるのは?
そう、アウェーチームのベンチが動き、選手交代を告げるボードが掲げられる。11番の左ウィングと2番のセンターバックを代えるようだ。11番はできるだけゆっくり歩いてピッチを離れ、貴重な数秒を稼ぐ。背番号2は自陣ゴールに向かって走る。自チームがコーナーキックの守備側だからだ。

ボールが上げられ、選手がジャンプしてヘディング・シュート。ゴールネットが揺れ、ホームチームが2−2となる劇的な同点ゴールを決めた。
アウェーチームがキックオフし、試合終了のホイッスル。ディフェンスを補強しようとしたアウェーチームは、ツキに見放されただけなのだろうか? それとも、露骨な時間稼ぎのために行なった無意味な選手交代の報いを受け、試合のリズムを損なってしまったのだろうか?

この「戦術」をどのように評価するかは自由だが、土曜の夜、等々力での川崎フロンターレ戦で大分のシャムスカ監督がとった選択は、まったくの逆効果だったように思う。
この試合は、3分のロスタイムに突入した時点では1−1だった。しかし途中出場の大分の西山哲平が左足でゴール下隅にシュートを決めて2−1とし、流れを一変させた。ここで、ゴール裏の大分ファン、選手、それからベンチは大騒ぎ。まるでワールドカップで優勝したかのような喜びよう。

当然、フロンターレは2度目の同点を目指して攻め上がり、強引に右側からのコーナーキックを得た。シャムスカ監督はこの時点で鈴木慎吾(11番)を三木隆司(2番)に代えようとしたが、レフェリーはプレー続行を指示。大分はこのコーナーは防いだが、再びコーナーキックを与えた。今度は左側から。
ここで、大分は選手交代。フロンターレは途中出場の大橋がコーナーキックを蹴り、これも途中出場の井川が大分ディフェンスの混乱を衝き、2−2となる同点のヘディング・ゴール。試合は振り出しに戻った。大分の選手たちはドーハ・スタイルで等々力の芝に崩れ落ちる。

終了間際にあんな交代をしたシャムスカ監督の自業自得。私はそう思わずにはいられなかった。彼のチームは集中し、おそらくフロンターレの最後のチャンスを防ぎきろうとしていた。コーナーキックに対処し、なんとか守りきろうという気構えができていたのである。
その後、選手交代があった数秒で、すべてがストップしてしまった。大分の選手たちが警戒を緩め、集中力を失い、フロンターレに主導権を握られてしまったのだろうか?私は、この空白が同点に結びついたのだと思っている。つまり、選手交代は大分ではなく、フロンターレが有利になるように働いたのだ。振り返れば、シャムスカ監督はそのままプレーを続けさせ、チームの忍耐力を信頼しなければならなかったのだろう。

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