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ベッカム物語を飾る余興

2007/08/20(月)

8月17日:プレーすればトップニュース。ケガをしてもトップニュース。フリーキックを決めれば、さらに大きく取り上げられる。
デビッド・ベッカムの話題は尽きることがなく、ロサンゼルス・ギャラクシーに移籍した今も、見出しの数々が我々を笑わせてくれる。
それらはすべて、ヒット映画「ベッカムに恋して」(原題:Bend it like Beckham)をもじったものだ。

例えば――

ベッカムが足首のケガで試合を欠場すれば、「Bench(ベンチ) it like Beckham」
ロスで売られているベッカム・グッズの多さには「Vend(売る) it like Beckham」
足首のケガの回復については「Mend(修理する) it like Beckham」

ピッチの内外を問わず、こうしたヘッドラインはサッカーの余興のようなもの。それにしても、編集者たちはいつまでこの手のヘッドラインを引っ張る気なのか…。
他にもこんなものが出てきたりするかもしれない。

ビバリーヒルズの豪邸のガーデニングで賞をもらい「Tend(手入れする) it like Beckham」
他クラブへの移籍を受け「Lend(貸し出す) it like Beckham」
フリーキックでハットトリックを達成、イングランド代表を引退すれば「End(終わる) it like Beckham」
右ウィングから右バックへポジションが変えるなら「Defend(守る) it like Beckham」

このコラムを読んでくれている日本のみなさん、サッカーを通してあなたのボキャブラリーを増やすチャンスですよ。とりわけ、陳腐なベッカム・ヘッドラインでね。皆さんも何か他に思いつきませんか?

ベッカムとイングランドについて言うと、スティーブ・マクラーレン監督が親善試合のドイツ戦に体調不十分のベッカムを招集するのが理解できない。
完全に回復するまでそっとしておき、2名のGKを含む12人だけ選ぶ。オシム監督のやり方の方が、ずっと良いのではないだろうか。数ヶ月前の欧州選手権予選では見向きもしなかったのに、なぜいま、親善試合にベッカムが必要なのか。おかしな話だ。

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