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とりあえず、基礎はできた

2007/07/26(木)

7月24日:日本代表がオーストラリアを破った試合では良い面がたくさん見られたが、イビチャ・オシム監督が修正を望むような、悪い面もいくつ見られた。
良い面としては、新生日本代表が冷静で自信に満ちた態度でゲームを支配したこと。高原の素晴らしいゴールですぐに同点に追いついたこと。最後の最後まで集中力と規律を維持できたことなどが挙げられる。
いずれも、心理的そして肉体的に強いチーム、つまり自分たちの力と監督の能力を信頼しているチームに見られる傾向だ。

ただしそのパフォーマンスは満足ばかりではなく、不満に感じるところもいくつかあり、初戦でカタールに引き分けた(1−1)あとに不満に思った点も繰り返された。
やはり、日本はゴールが見えたらもっとシュートを打つべきだ。その1つが前半の中澤。自陣深くでボールを持った中澤はドリブル突破し、彼の前に誰も立ちはだからないので前進を続けた。
中澤は自信と気迫に満ちていたから、私はゴール前25〜30m地点で大胆にシュートを打って欲しいと思っていた。しかし実際は確信が持てなかったようで、シュートを打たず、ペナルティ・エリア近くにいた高原を探し始めた。ボールはカットされ、中澤は大急ぎで自陣に戻らなければならなかった。

これは一例に過ぎないが、日本代表のこのようなプレーについては中村俊輔がハノイで何回か指摘している。延長のある時点で、相手が10人なのに日本のパス回しがあまりに多いのは、オーストラリアの選手を催眠術にかけ、眠らせてからゴールを狙うという作戦なのか? とさえ思った。

巻の特長は空中戦、とくにファーポストでの競り合いの強さにある(ジェフのファンとガンバのディフェンスは、彼が驚異的なジャンプをして新居のゴールのお膳立てした、今シーズンのフクアリの試合を覚えていることだろう)。しかしオーストラリア戦では、日本はゴール前にクロスを上げたくないかのように見え、ペナルティ・エリアの外でもたもたボール回しをする場面があまりにも多かった。
俊輔が相手陣内深くに切り込んだとき、巻がファーポストで彼らしい仕事をした。オーストラリアはミリガンがもたついている間に、タカ(高原)が右足から左足に切り替え、この試合でも見事なゴールを決めた。

日本は、ボールをキープするときと、勝負に出るときの切り替えができなければならない。また、予想できない、爆発的な要素を見つける必要もあるだろう(この役割については、私のお勧めはやっぱり大久保嘉人だ!)。
しかし、新生日本代表のスタイルと特長ははっきりした――オシムは自身の使命を着々と果たしている。

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