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ウェーブはご勘弁を

2007/07/05(木)

感じ方は人によって違うのだろうが、U−20(20歳以下)ワールドカップで日本がスコットランドを3−1で破った試合の観戦は、まったくもって奇妙な体験だった。
結果は日本にとって申し分のないもの。だが、周囲の雰囲気が、控えめに言っても尋常ではないのである。
試合中だというのにあちこち歩き回っている人々がいるし、そこかしこにテントがある。それに大勢の観客は無音状態に陥っているしで、選手たちはきっと、練習場にいるような気分になったことだろう。

選手たちは牧場からスタジアムのピッチまで散歩に来たようにも見え、サッカーの試合は夏祭りの催しの1つになっているようだった。次はどんなイベントがあるのだろう? なんてことを私は考えていた。男の子たちの袋競争か、それとも女の子たちがスプーンで卵を運ぶ競争? あるいは、どっかの野菜生産者協会が新たまねぎの展示会でも開くのだろうか?

とにかく、試合会場の雰囲気はまったく常軌を逸していた。そして、この状況をさらに悪化させたのが、後半のウェーブ。無粋なことを言って申し訳ないのだが、FIFAはすべてのサッカー・グラウンドでのウェーブを禁止すべきだ。ウェーブを引き起こしたと認められた人物はただちにスタジアムから追い出し、スタジアムへの立ち入りを生涯にわたって禁止すべきである。ウェーブは、皆が楽しんでいるということを示すものではなく、退屈しているという証拠。サッカー人生を変えることになるかもしれない瞬間に全身全霊を傾けている選手たちに、失礼である。

想像して欲しい…。やる気十分の若き選手が、自宅の庭で2年間練習してきたクライフ・ターンをついに成功させたとき――。観客の大半はあらぬ方向を見て、ウェーブがこちらにやってくるのを待ち構えているのである。
サッカーは娯楽ではないのだ!
「サッカーは人生ではない――それよりはるかに重要なものである」
今は亡きリバプールの名将ビル・シャンクリーがこのようなことを言っていた。

大柄なスコットランドの選手を相手に、日本代表は自信に満ちたチームプレーで優位に立ったが(とくに目立ったのが梅崎)、少し残念だったのはケガをしたフリをした選手がいたことと(梅崎)、終了間際の5分間にボールをコーナーに運んで時間稼ぎをしようとした選手がいたことである(これも梅崎)。
中立な立場にあるカナダの人々は、アイスホッケーの激しいプレーに馴染んでいるので、芝居がかった振る舞いには反発を示し、“ケガをした”選手には容赦ないブーイングと野次を浴びせた。まったくお見事!
ただし、ウェーブだけはご勘弁を。

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