アジアカップ優勝候補の日本。しかし…
7月7日:6月5日、コロンビア戦に引き分けた(0−0)試合を見て、日本代表にはアジアカップで優勝する力が十分にあると確信した。調子の上がらない前半を乗り切ると、後半はコロンビアに対し良いプレーを見せ健闘した。
チームとしてのまとまりや、イビチャ・オシム監督指揮のもと、選手たちの目的意識、目指すプレーを感じることができたし、アジアのライバルたちを寄せ付けない、自分たちのサッカーをしていた。
約1ヶ月にわたるアジアカップが始まろうとしている。おそらく日本は良いプレーをしてくれることだろう。
優勝を断言はしないが、2010年ワールドカップ・南アフリカ大会予選へ向け、そして2006年大会では叶わなかったが、本戦での健闘に向けチームが順調に来ていると感じさせてくれることだろう。
オシム監督にとって、ベトナムでのアジアカップは勝って当たり前の状況だ。
2人の前任者、2000年のトルシエ、そして2004年のジーコも、日本をアジアチャンピオンに導いている。
仮に日本が3大会連続、通算4度目の優勝を逃したとしても、ファンがオシム監督はトルシエやジーコよりも劣っていると言い出さないよう私は願っている。
決して、そんなことはないのだ。
オシム監督は、自身の目標についてハッキリ言及したことがない。
その一方で、ワールドカップ出場はアジアカップ優勝よりも重要だと言う。だが選手のセレクションを見ると、決してそうは考えていないような気がする。
もし監督が現在よりも先のことを考えているのなら、左サイドの本田、攻撃的MFの家長、そしてリベロの伊野波ら、オリンピック代表がアジアカップの代表23名に選ばれていただろう。
今回、伊野波は播戸の負傷により代表入りした。伊野波は、オシム監督により多くのオプションを与えてくれることだろう。
闘莉王と水本がいなくても、坪井、阿部、中澤の3バック、それから加地、中澤、阿部、駒野の4バックはアジアカップを制するのに十分強力な布陣だ。
コロンビア戦での阿部と中澤のコンビは非常に良かった。また、伊野波は阿部の交代要員としてリベロやミッドフィールド中央でプレーできる。そして何より伊野波にとって、先輩たちとプレーして得るものは大きいはずだ。
アジアカップで日本は優勝できるだろう。もしできなくても、それで世界が終わるわけではない。オシム監督のサッカーは、しっかり根付いてきている。
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