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日本勝利!輝く駒野

2007/06/04(月)

6月2日:後半に入りプレーの質が落ち、頂けないプレーが目立ったものの、金曜夜のモンテネグロ戦――2−0で勝利――では十分な収穫があった。まずは、前半で試合を決めた二つの素晴らしいゴール。
先制点は、まさに日頃の練習グラウンドでのプレーにさらに磨きがかかったものだったと言える。
遠藤が左コーナーから左足でちょうど良い角度のボールを上げ、競り勝った中澤がファーサイドでパワフルなヘッドを決めた。中澤は攻守両方で自身の価値を再び証明したのだ。

2点目のゴールは、さらに素晴らしいもの。中村憲剛のサイドチェンジを受けた駒野が、右サイドから見事なクロス。これをニアサイドの高原がヘッドで決めた。
その数分前のプレーで高原は、駒野の深すぎるクロスに対し苛立ちの表情でニアポストを指差していた。しかし駒野はすぐさま修正し、次のプレーでは完璧なクロスで高原のヘッドをお膳立てしたのだ。

ペルー戦につづき、駒野がこの試合の私が選ぶMVPだ。
右サイドバックで先発した駒野は、水野が入ってからは逆サイドへ回り、活力、激しさ、そして多用性でオシムジャパンのキープレーヤーとしての位置を確立した。彼は危険な状況でボールをクリアするタイミング、パスを出して押し上げるタイミングをよくわかっている。
そして何より、サッカーに対する姿勢がピカイチなのだ。与えられた役割をしっかり果たす、最高のチームプレーヤー。あのトルシエ監督が好んで使いそうな選手である。

オシム監督のサッカーでは、頭の回転や反応の素早さのみならず、足の速さが要求される。これはモンテネグロ戦で気づいたことなのだが、選手たちはちょっとしたミスからでもこぼれ球を奪えるよう、一歩前で相手選手をマークしていた。
このようなペースとポジション、そして複雑なパス回しでプレーすれば、当然ミスが起こる。
しかし日本の選手たちは状況を把握し、相手のミスを先読みすることを学んだようだ。

モンテネグロのサッカーは、スローテンポで大胆さに欠けると言われる。
しかし、旧ユーゴのチームはどこもサッカーを熟知しており、軽んじるべきではない。ただこの試合では、日本の中盤のプレスがモンテネグロに大きなプレッシャーを与え、ゲームのリズムをつかませなかった。
火曜夜に埼玉で対戦するコロンビアは、さらに強いはず。しかし、日本だって負けていない。

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